「さてさて……。」 「そろそろ取引の時間か。」 「ジャルコ。」 「状況は?」 「……。」 「へぇ。」 「正面五人、裏口三人。」 「屋上まで?」 「俺、人気者だねぇ。」 「え?」 「歓迎じゃない?」 「細かいこと気にすんなって。」 「取引は?」 「始まる?」 「よし。」 「カウントよろしく。」 「……。」 「五。」 「四。」 「三。」 「二。」 「一。」 「ショータイム。」 「よっと!」 「はいはい。」 「そんなに慌てない。」 「一人ずつ来て。」 「順番順番。」 「危ないって。」 「おっとっ惜しい!」 「今のは結構よかった。」 「え?」 「褒めてる場合じゃない?」 「いいじゃん。」 「努力は認めようよ。」 「ジャルコ。」 「右?」 「了解。」 「っと!」 「危なっ!」 「助かった。」 「さすが。」 「……。」 「いやいや。」 「今のはギリギリを楽しんでたんだよ。」 「ビビってない。」 「全然。」 「ちょっとしか。」 「煙幕。」 「三。」 「二。」 「一。」 「遅い!」 「演出?」 「あぁ。」 「それなら許す。」 「さて。」 「やっと会えた。」 「綺麗だねぇ。」 「君を迎えに来た。」 「……。」 「ん?」 「電話?」 「誰。」 「……。」 「ハニー?」 「いや。」 「出ない。」 「絶対出ない。」 「仕事中。」 「……。」 「え?」 「あとが怖い?」 「そんなわけ……。」 「……。」 「あるな。」 「もしもし。」 「やぁ、ハニー。」 「え?」 「何してる?」 「散歩。」 「夜風が気持ちよくて。」 「爆発?」 「あー…花火。」 「夏だからねぇ。」 「ハニーの方が何倍も綺麗だよ」 「え?」 「サイレン?」 「ほら。」 「夏って騒がしいじゃん。」 「ニュース?」 「怪盗?」 「へぇ。」 「最低だねぇ。」 「……。」 「え?」 「私じゃないかって?」 「なんでそうなるの。」 「私が怪盗とか…信用ないなぁ。」 「……。」 「うん。」 「うん。」 「帰ったら?」 「説教?」 「了解。」 「ケーキ買います。」 「アイスも。」 「プリンも?」 「財布が泣いてる……。」 「はい。」 「愛してる。」 「またあとで。」 「……。」 「ふぅ。」 「ジャルコ。」 「やっぱ恋人には勝てないね。」 「……。」 「いや。」 「笑うな。」 「絶対今笑った。」 「さて、おしゃべりはここまで。」 「名残惜しいけど、この後予定があるんだ。」 「だから、ショーは終わり。」 「それじゃ。」 「また会おう。」 「次はもう少し楽しませてくれ。」 「このお宝。」 「確かにいただいていく。」
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