猫カフェ……一緒に行きませんか？

この前、偶然なんだけど…… 道端で、猫と遊んでるあの人を見かけた。 しゃがんで、そっと手を差し出して―― 野良猫が、そのまま膝に乗ってきてて。 ……かわいかった。 猫も、だけど…… その猫と戯れてる、あの人の顔が。 いつもより、何倍も柔らかくて。 ……キュンとした。 あの人、猫、好きなんだろうなぁ。 なんか…… もっと、そういうあの人の表情、見てみたくなった。 そういえば、最近この近くに猫カフェができたんだよね。 店の前、ちょっと覗いたら…… 小さな猫たちが寝転んでて、のんびりしてて、 すごく……癒される空間だった。 あの人、ああいうとこ好きかな？ 行ったことあるかな……？ ……誘ったら、来てくれるのかな。 ……いやいや、誘うって……私が？ いや、でも、別に変なことじゃないし。 猫カフェだよ？ ただの癒し空間だし！……うん。 断られたら……ちょっと恥ずかしいけど。 でも、言ってみるだけなら……ね？ 『……あのっ……！ ね、猫……好きですか？ あの、もし……よかったら…… 私と、一緒に……猫カフェ……行きませんか？ ……あ、無理だったら、全然いいですけど！ ……でも、行けたら、嬉しいなって……思ってます。』