届かない距離のままで

こういう恋愛系っていいよね、！ 一人称や言い方は変えてもいいです、、！ ＿＿＿＿＿＿ 今日もまた、同じ電車に揺られて帰った。 外は冬の空気で冷たいのに、胸の奥だけじんわり熱くて、息の仕方がちょっとわからなくなる。 君のことを考えると、いつもそうなる。 笑ってくれた顔を思い出すたびに、嬉しくて、でも同じくらい苦しい。 だって、あの笑顔が“みんなに向けてのもの”なのか“自分だけに向けたもの”なのか、わからない。 わからないって、こんなに心が苦しくなるんだね。 君にとって私は、ただの友達なのかな。 それとも、話し相手のひとりなの？ それだけの距離にいるのに、手を伸ばしたら触れられそうなくらい、近いようで遠い。 帰り道、君にもらったメッセージを何回も読み返した。 ただの短い一行なのに、音が鳴るたび心臓が跳ねて、期待して、勝手に落ち込んで、また期待して……そんなのをずっと繰り返してる。 「こんなに好きにならなきゃよかった」 そう思う日もある。 でも、好きになったこと自体を後悔した日は、まだ一度もない。 君の笑う姿を思い出すだけで今日一日の疲れが溶けて、 私の名前を呼ばれるだけで、世界の輪郭が違って見える。 こんなふうに想ってること、いつか気づいてくれるかな。 気づいたら、離れていっちゃうかな。 怖い。 でも、伝えたい。 でも、怖い。 今日はなんだかずっとその板挟みで、胸がきゅっと痛んでた。 夜、ふと、自分のスマホの画面が暗くなった時に、そこに映った自分の顔が少し泣きそうで、ちょっと笑ってしまった。 「何してるんだろ、わたし。」 君のことで泣きそうになるのも、笑ってしまうのも、全部ひっくるめて、きっと恋なんだろうな。 いつかこの気持ちが君に届く日がくるのかな。 その日を待つのはつらいけど、やめたくない。 だって、 今日もまた、君が好きだった。