黒須木ヤト黒須木ヤト2026-02-14 02:22

【シチュボ】知らないふり

《台本の概要》 夜のオフィス。デスクにそっとチョコを置く。 直接渡せない弱さと、気づいてほしい期待を込めて──。 《ルール》 今回「シチュボ」と「朗読」の2パターンをご用意しました。 思い思いの解釈で、自由にお楽しみください。 一人称や言い回しの変更もOKです。 (投稿カテゴリーはシチュボとしました) 《お知らせ》 黒須木ヤトのXでは他にも多数の無料作品を公開・発信しています。 宜しければお気軽にフォローのほど宜しくお願いします。 ***《ここから台本》*** 【シチュボver】 まだ、いるかな。 (オフィスを覗き込む) やっぱり誰もいない、か。 ……よかった。 分かってたよ。 この時間まで残ること、最近あんまりないもんね。 これを、机に置いていくだけ。 それだけって決めてきたのに……。 はぁ、やっぱり緊張するな。 上司と部下だし、さ。 仕事の邪魔になるようなことはしたくないし。 ちゃんと分かってる。 分かってるんだけどね。 ……でも。 何もしないまま終わってしまうのは 思っていたより、つらくて。 だから少しだけ…… ほんの少しだけ……ズルをさせて? 名前も書かない。 メッセージも付けない。 コンビニで買った、ただのチョコ。 なのに、あなたの机に置くってだけで 心臓の音がうるさくて、困っちゃうよ……。 明日、気づくかな。 「誰だろう」って、ちょっとだけでも 私のこと考えてくれるかな。 もしそうなったら、嬉しいな。 それ以上は望まないから、……ね? (一息ついて) ……お疲れさまでした。 好きです、なんて……言えないよ。 ----- 【朗読ver】 夜のオフィスは、昼間よりずっと正直者だ。 人の気配が消えると、机も椅子もみんな 私の気持ちを知っているみたいに静かになる。 まだ、あなたは残っているだろうか。 そんな期待を胸に抱くほど 子どもじゃないつもりだったのに。 いざ、その瞬間になると、鼓動だけが落ち着かない。 手の中にある小さな箱は 高価でも、特別でもなくて。 ただ、何もなかったことにしないためのチョコ。 これを、あなたのデスクに……。 上司と部下。 その線を越えないように、ずっと言葉を飲み込んできた。 だからこれは、告白じゃない。 ただの……何かだ。 あなたのデスクに、そっと置く。 名前も、メッセージも、何も残さずに。 明日、あなたが 「誰だろう」って一瞬でも考えてくれたら それだけでいい。 心臓の音だけが、大きく響いている。 ……お疲れさまでした。 言えなかった言葉は、箱と一緒に ここに置いていくね。 ***《ここまで台本》***

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#シチュエーションボイス#ヤトのシチュボ#バレンタイン

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