神様には、 ひとつだけ後悔がある。 世界を創ったことではない。 人間を創ったことでもない。 「別れ」を この世界に作ってしまったこと。 出会いは、 あんなにも美しいのに。 どうして最後には、 離れなければならないのだろう。 神様は何度も考えた。 永遠に一緒にいられる世界を 作ればよかったのではないか。 涙なんて、 必要なかったのではないか。 けれど、 ある夜。 ひとりの人間が、 遠く離れた誰かを想いながら 空を見上げていた。 その瞳から、 一粒の涙が落ちた。 そして、その人は呟いた。 「出会えて、よかった」 その瞬間、 神様は初めて気づいた。 別れがあるから、 人は出会いを大切にする。 限りがあるから、 今という時間を愛せる。 神様の後悔は、 間違いだったのかもしれない。 それでも神様は、 今日も夜空を見上げている。 そして、ほんの少しだけ微笑む。 「どうか、最後の日まで 大切に生きてください」 そう願いながら。 🐦🐦🐦🐦🐦🐦🐦🐦🐦🐦🐦🐦🐦🐦🐦🐦🐦🐦
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