題名『ニシキギ』 花言葉:あなたの運命、あなたの定め、など。 〔/〕部分は選択式デスが、選択肢以外の言葉でも構いません。 少しでもお気に召して頂けたならば、重畳に存じます。 ※アレンジ・アドリブ大歓迎デス。 以下、本文。 ✽.。.:*・゚ ははぁ……、なぁるほど。 つまり【弐人称】は、「【壱人称】は、多くの人間に認められた、立派な大人だから、こうして立派な職に就き、立派な椅子に座り、立派な仕事をしてきたのだ」と、あくまで然(そ)う仰(おっしゃ)るわけデスね。 うーん確かに、椅子は立派デスね。本革の上等品だ。座り心地も……うん、とても良いデスね。 それに……身に纏(まと)っているスーツも、靴も、ネクタイも、タイピンも、時計も、ついでに言えば、今朝召し上がった朝食の献立(メニュー)も、栄養も愛情もたぁっぷりで非常に立派だ。 しかし、当の【弐人称】自身は……《鼻で笑う》全く、立派では無い。 ……【弐人称】が今の職に就いてから、一体何人の方が〝お隠れ〟になったんでしょうか……ねぇ? それに関しては、【弐人称】が職を辞したところで、何一つ解決しない問題デスし、何より、いい加減【弐人称】の周囲の人間達が、可哀想と言うか気の毒と言うか、という具合になってきたので、ついお節介とは思いつつ、上司に直談判し、許可をしっかりと頂いて、誠に勝手ながら……あの世とこの世の境界(さかい)より、年貢(ねんぐ)の取り立てに参りました。 ああ……、そう言えば、ご挨拶がまだでしたね。どうもすみません。 改めて、お初にお目にかかります。【壱人称】は、生前から死後までの魂の管理者、死神デス。 さて早速ですが、【弐人称】の為に誂(あつら)えた、【弐人称】の為の地獄へとご案内させて頂きます。立派な大人の責任の取り方、しっかりと見せて下さいね? ……え? 嫌デスねー。【弐人称】が自(みずか)ら犯した罪の責任デスよー。 ちゃぁんと取れますよね? なにせ……〝自称〟立派な大人、なのデスから。《嘲笑》 《移動中》 ちなみにデスが、【弐人称】の寿命は、まだ尽きる予定ではなかったんデスよ。本当の【弐人称】の寿命は九十歳でした。が、切り取っちゃいました。《笑》 本来であれば死神であろうと冥府の役人であろうと、天帝様が定めた寿命をイジるのは御法度なんデスがー、今回は特別に許可が出たんデスよー。 【弐人称】の素行を天帝様にご報告したところ、「あまりにも宜(よろ)しくない」と、そして「この人間が生きていたのでは、他の人間達の寿命が脅(おびや)かされて堪(たま)らない」と仰(おっしゃ)って、寿命を切り取る許可が出たんデス。 さあ、着きましたよー。ほぉら、ここが【弐人称】の為の地獄デス。 苦しくてもツラくても、誰(だぁれ)も代わっちゃくれませんからねー。 最後の最後くらい、誠意? 根性? 見せて下さいな。 《ト書き:人間のふざけた言動に、感情を剥き出しにする》 ……あ゛?【弐人称】、今何つった? テメェの尻(けつ)も拭けねぇ青二才(あおにさい)がッ、他人様(ひとさま)の寿命縮めてんじゃねーよッ! 恥を知れッ! ここで【弐人称】自身が犯した、罪の重さと深さを、篤(とっく)と思い知りやがれ……〔。/!!〕 ✽.。.:*・゚ 本文は以上デス。ご覧頂き、誠に有難う御座いました。皆様からのご投稿及びご感想を、心よりお待ち申し上げております。 また、細心の注意を払ってはおりますが、誤字脱字などが有りましたら、是非、台本のコメントにてお知らせ頂ければと存じます。ご協力のほど、どうぞ宜しくお願い致します。
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