蜂乃巣ゆん蜂乃巣ゆん2026-05-21 14:58

月だったものは、綺麗ですか?

ずっとこのまま、僕らは一緒に歳を重ねて行けると思ってた。 今から思えば、 「ごめん」で終わった話だった。 あの頃の僕らは、 謝るより先に、 傷ついたことを証明したがっていた。 大人ぶったくせに、 大人になるには、 少しだけ早すぎた。 ひとりきりになってしまった、広すぎる部屋。 君がいた場所には、 使いかけのマグカップも、 読みかけの本も、 まだ昨日のまま残されていて。 思い出だけが、 暗い部屋に浮かぶ星みたいに瞬いている。 欠片に触れるたび、 少しだけ胸が痛んで、 気づけば、涙が落ちていた。 季節は何度も巡って、 忘れかけていた頃。 風の噂で、 君が幸せを掴んだのだと知った。 そういえば君は、 「月が綺麗ですね」なんて言葉を、 少し照れながら笑っていたっけ。 もう言葉を交わすこともなくなって、 きっと、もう会うこともない。 それでも、 少しだけ許されるのなら、 聞いてみたいことがある。 ねぇ。 たまには、月だったものを 思い出したりしますか? 僕にはまだ、 夜空を見上げるたび、 少し眩しすぎるみたいだ。 ーーーーーーー リオウさんから「月だったものは、綺麗ですか?」というお題をいただきましたので聞いてみました! 無理矢理感が強いので後書きを少々(∩˙︶˙∩) 恋人でなくなった時、もう付き合ってる頃の「好きだった人」ではなくなってしまう だからこそ思い出した時に少しでもその頃の温度は残っているのだろうか?みたいなことを軸に書いてみました( * ॑꒳ ॑*)

199
#朗読#朗読#ゆんの台本

回答一覧1

まだ回答がありません

最初の回答者になってみませんか?