題名『極上のバッド・エンドを、君に。』 年齢は一応、10代後半~30代前半くらいのイメージ。 少しでもお気に召して頂けたら幸いに存じます。 ※アレンジ・アドリブ大歓迎です。 以下、本文。 **¨*•.¸¸⋆** 「みぃ~つっけた♪こんなところに隠されてたのかぁ。 どおりでなかなか見つかんねぇわけだ。 ふぅ~ん、地下牢ねぇ……? 案外いい趣味してたんじゃねぇかよ、あのオヤジ。 【二人称】で最後かぁ?なぁ?」 冷たい石の壁に押さえつけたのは、女と呼ぶにはまだ5年ぐれぇ早ぇえ小娘(ガキ)だった。 その首に手をかけながら聞くと、途端に違和感を感じた。 「【二人称】さぁ、おとうさーん!おかあさーん!て言わねぇの? 助けられたくねぇの?ん? このままだと、【一人称】に殺されますけどー? おーい、聞こえてますかー? ……まさか、耳が聞こえてねぇのか? あ、目ん玉がこっち向いたな。 耳の聞こえは良好なようで。 ……で?このままでいいのかよ? フッ……。まっ、助けなんて呼んだところで、誰も来ないんですけどぉ~。 なぜなら……、【一人称】が全員殺しちゃったからさーぁ!? <狂ったような高笑い>」 なんだ、コイツ。いくらなんでも無抵抗すぎじゃねぇか? 「……他のヤツは、それまで何も抵抗とかしてなくても、こうするといきなりビクつきだしたり、 命乞いしたりすんだけどさぁ?……ど?」 グッと指に力を込めてみた。 反応なし。マジで何だコイツ。 あ゛?目に、全然光がねぇ……? 暗がりだからとかじゃなく、生きたいっていう、生き物が必ず持ってる本能が感じられねぇ。 「……なぁ、なんで【二人称】は【一人称】の事恐がんねぇの?つまんねぇんだけど?」 「《舌打ち》相変わらずのだんまりかよ……。 《あくび》眠くなっちまったなぁ~。 気分ノんねぇし、や~めた!」 そう言うとガキは、小さく「ぇっ」と言った。 なんだ、ちゃんと声出んじゃん。 「あっれ~?今、あからさまにビックリしたな? おっもしれ~顔してたぞ♪」 けど、やっぱ今まで殺してきた人間とは、タイプが違うなぁ~。 殺さねぇって言ったら、ビクッてした。変なの~。 「なぁ、なぁ。【二人称】、なんで【一人称】を恐がらなかったんだ?」 〔【一人称】なんか生きててもしょうがないから……。だから一日でも早く、誰かに殺されたかった……〕 「あ゛?殺されたかっただぁ? っざけんじゃねぇぞ、チビ!!」 首を掴んでいた手から力を抜くと、ガキはそのまま床に、ずるずると崩れ落ちた。 「あんなぁ、【一人称】は殺人鬼なんだよ。 “死にたくねぇ!!”と泣き叫ぶ人間を、笑顔でバッド・エンドに突き落としてやることが、3度の飯より大好きなんだよ! 生きようと必死に足掻いてるヤツの、未来や希望なんかをぶっ壊すことが、何よりの喜びなんだよ! 死にたがってるヤツ殺しても、全然バッド・エンドじゃねーわ!胸糞ワリィ! ……つーか?そもそも【二人称】、ホントの意味で生きたことねぇだろ? そんなヤツわぁ、全(まぁった)ーく殺す価値ナッスウィーングッ! だぁって、最初っから死んでんだもん。 最っ上級につまんねー。 だからさぁ、ちょっと今考えたんだけどー、【二人称】にとってのバッド・エンドが見つかるまで、【二人称】にトコトンつきまとってやるっ!てのどーお? おっけー?ンじゃ、決まりー♪ いつか絶対、【二人称】に似合うバッド・エンドを、この【一人称】が、直々に、お見舞いしてやるからな♪ それまで、【一人称】から離れんじゃねーぞ♡ 分かったか?分かったら返事ぐれぇしやがれってんだ、バーカ」 **¨*•.¸¸⋆** 本文は以上です。 以下、おまけ。 **¨*•.¸¸⋆** ①「【一人称】から離れんなっつったよなぁ!?なぁ!? たく、あっぶねぇだろーが、このブワァーカッ! 死んだら終わりなんだぞ!?分かってんのかよ、オイ、コラ、よぉ!? 何とか言ったらどうなんだよ、テメェ! このちっちぇえカワイイお口は、一体(いってぇ)何のためについてんだ、《チビにキスされる》よ……ぉ」 ②「おら、チビ!飯だぞ~!今日の晩飯は~、じゃっじゃーん! 殺したてのカニだ♪うまいぞ~! ヘッヘッヘ~♪サザエもあるよ~ん♪」 ③「ヤッベ、サツだぁ!おい、逃げるぞ~!こっこまでおいで~!ベロベロべ~!だ」 ④「おい……、【二人称】ってヤツは……。まァだ、んなこと言ってんのか。 ホントに、マジでいい加減にしろよ……。 【二人称】を抱きしめるにゃ、【一人称】はちぃと汚れすぎちまったってんだよ……、ばーか……」 ⑤「お望み通り、今から存分(ぞんぶん)に殺してやるよ。 先に言っとくが、……痛がったって、やめてやれねぇからな!」 **¨*•.¸¸⋆** 台本は以上です。ご覧頂き、誠に有難う御座いました。皆様からのご投稿及びご感想を、心よりお待ち申し上げております。 おまけ一つから投稿OKです。お気軽にお使い下さい。
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