******************************* 私のまわりに広がるのは、 無限と呼ばれるはずの宇宙なのに、 なぜか息が詰まるほど狭く感じる。 星は無数に瞬いているのに、 どの光も私には届かず、 透明な壁が幾重にも重なって、 私を小さな檻に閉じ込めている。 空を仰げば、 天井のない闇があるだけ。 けれど私は知っている。 その闇の向こうに、 誰かの夢や誰かの祈りが、 静かに浮かんでいることを。 私は手を伸ばす。 けれど指先は、 いつも冷たい虚空をすり抜ける。 それでも私は、 この窮屈な宇宙で息をする。 誰にも見えない星の間を縫うように、 言葉にならない願いを胸に抱いて。 もし、 この檻がいつか壊れるなら、 そのとき私は、 やっと知るのだろう。 本当の広さと本当の孤独を。 そして私はまた静かに瞬く。 誰かの空の遠い一粒の光として。 *******************************
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