AI-ァィ-AI-ァィ-2026-02-20 16:54

残響

家具のなくなった部屋に声が響く。 カーテンも外して 段ボールだけが積まれている。 ここでたくさん笑った。 どうでもいいことで夜更かしして コンビニの袋は机に置きっぱなしのまま。 泣いた日もあった。 でも不思議と一番思い出すのは 何もない普通の日だ。 窓から差し込む夕方の光。 床に寝転んで見た天井。 卒業って 特別な瞬間のことだと思っていた。 でもきっと違う。 こうやって 静かに部屋を出ていく夜のことを言うんだ。 置いていけないものがある。 形にはならないけど 確かにここにあった時間。 失敗も遠回りも 誰かの優しさも。 全部 僕の中に残響みたいに響いている。 この先うまくやれる保証なんてない。 でも この部屋で過ごした日々が 僕をここまで運んできた。 だったらきっと 次の場所へもちゃんと連れていってくれる。 さよなら。 でもそれは終わりの言葉じゃない。 ありがとうって ちゃんと心で言えたなら。 電気を消す。 暗闇の中で ほんの少しだけ未来が光る。

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#朗読

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