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レイ 🐾レイ 🐾2025-07-30 08:08

君がくれた、夏の記憶

あの夏の日。 ふたりで歩いた帰り道の夕焼けが、今でもふっと浮かぶ時がある。 時間って、 止まらないくせに、たまに残酷なほど優しくて。 どうしても忘れられない景色だけ、 鮮明に胸の奥に残してくる。 君と過ごしたあの夏は、 楽しくて、笑って、でもどこかで―― “終わりがあること”を、うっすら感じてた。 でもそれを、言葉にするのが怖かった。 終わりが来ることを認めたくなかったんだ。 ……言えば、壊れそうで。 だから、 あの時言えなかったことがある。 あの日、笑ってバイバイしたその直後に、 心の中で何度も繰り返した言葉がある。 「ありがとう」って。 そして――「本当は、もっと一緒にいたかった」って。 君がくれたあの時間は、 確かに“秘密の宝物”だった。 もし、もう一度だけ会えるなら。 今度はちゃんと伝えるよ。 笑顔で、まっすぐ、 君の目を見て―― 「また会えてよかった」って。

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#朗読#

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