《作者より》 Xにて開催中の主催企画『月花綴り』より。 本作は、今月のテーマの中から「親愛の情」を表現したものです。 《ルール》 思い思いの解釈で、自由にお楽しみください。 一人称や言い回しの変更もOKです。 《お知らせ》 黒須木ヤトのXでは他にも多数の無料作品を公開・発信しています。 宜しければお気軽にフォローのほど宜しくお願いします。 ***《ここから台本》*** 貸していた本が返ってきた。 「ありがとう」 あなたはそう呟くと なぜか少し照れたような顔をして。 そのまま小走りで行ってしまった。 なんだろう? 首を傾げながら、ふと本に目を落とすと 見覚えのない栞が挟まっている。 そっと、ページを開いてみた。 そこには真っ白な栞が一枚。 その隅に小さな文字で 「このページ、好きそうだと思って」 そう書かれていた。 そこは物語が大きく動く場面でもなければ 誰かを励ます言葉もない。 けれど、確かに私は そこにある何かに、触れた。 そうか。 あなたもここが好きだったんだ。 ……いや、それよりも。 あなたがそのページを読んだ時に ふと私のことを思い浮かべたという事実が なんだか少しだけ嬉しかった。 好きだとか。 愛してるとか。 そういうのとは、少し違う。 恋というには静かすぎて ただの友人というには それはあまりにも特別な情だ。 ***《ここまで台本》***
最初の回答者になってみませんか?