朗読台本：『夜を彩る星』

**************************** 暗闇の中で 私は小さな灯りを抱えて 立っている。 声を出さずに投げた想いが、 どこまで届くのかも知らずに。 それでも闇の向こうから あたたかな反射が 返ってくる。 名前も顔も知らない星たちが、 同じ空に輝いていることを 教えてくれるみたいに。 私は 独りで歩いているつもりだった。 けれど 誰かの息遣い、誰かの鼓動が、 静かに私の背中を支えている。 言葉は風のように、 感情は波のように、 遠くから私の夜を彩る。 だから私は今日も、 ここに立っていられる。 見えない糸で結ばれた この世界で、 優しく微笑んでくれている すべての存在へ。 私は今、 確かに受け取っている。 ありがとう。 これからも この想いは私の元で言葉となり あなたの声で感情が息づく。 *****************************