「まだ終わらないんだ。」 (キーボードを打つ音) 「……あ、お疲れ様。」 「もう帰ったかと思ってた。」 「うん、ちょっと資料が終わらなくて。」 「今日中にまとめておきたくてさ。」 (少し笑う) 「え? 頑張るねぇ?」 「いやぁ……そう言われると照れるな。」 「でも、やるって決めたからには、中途半端にしたくないんだよ。」 「……ん?」 「無理するなって?」 「はは。」 「実は、自分でもちょっと無理してるかなって思ってた。」 「コーヒー?」 「あー……四杯目。」 「やっぱり飲みすぎか。」 (差し出されたものを見て) 「あれ……これ。」 「サンドイッチ?」 「買ってきてくれたの?」 「……ありがとう。」 「そういえば、お昼から何も食べてなかった。」 「顔に出てた?」 「恥ずかしいな。」 (少し間) 「でもさ。」 「こうやって気にかけてくれる人がいると、救われる。」 「一人だったら、多分このまま朝までやってたかも。」 「え?」 「残ってくれるの?」 「そんな悪いよ。」 「……いや。」 「ありがとう。」 「正直、一人よりずっと心強い。」 「じゃあ、あと少しだけ付き合って。」 「終わったら、一緒に帰ろう。」 「その約束があるなら、もうひと頑張りできそうだから。」 (優しく笑って) 「よし。」 「頑張るよ。」 「……でも。」 「もし途中で寝そうになったら、起こしてね。」
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