ウィル・オー・ウィスプの居城へ

あの世とこの世の境目。 黄昏の地。夜明けの城。 ウィル・オー・ウィスプの居城の世界に迷い込んだ一人の人間が、ウィル・オー・ウィスプに遭遇する話。 ウィルの話では月の笑う夜以外に、異界への扉が開くことはないという。 ウィルは迷い込んだ人間を自身の城へ案内する。 世界観を壊さない程度のアレンジOK 以下本文です。 ‪✂︎‬------------------ｷﾘﾄﾘ線-----------------‪✂︎ 「こんばんわ。 …おや？魔物ではなく人間でしたか。 月の笑う夜じゃないというのに、異界への扉が開いたのでしょうか…。 ん？ああ、いえ。こちらの話です。 ところで何故貴方は城の前をうろついていたのですか？ 道に迷って知らぬ間にここにたどり着いた…？それは災難でしたね…。 いますぐに貴方を家へ帰すことは難しいですが、月の笑う夜には必ず帰すことを約束します。 …ここがどこか？ ここは、あの世とこの世の境目。 黄昏の地。夜明けの城。 そして私はここを管理するモノ。ウィル・オー・ウィスプと申します。 お察しの通り魔物ではありますが、取って食ったりしませんのでご安心を。 さ、我が城へご案内します。どうぞこちらへ」