お題詳細

「ある嘘つきライターの本音と建前」

建前とは・・・ 「嘘」とは異なり、相手を騙す意図はない。 ﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌ ぼくは嘘つきだ。 最初の嘘は 仲間を作るためだった。 心が動く前に 指が"いいね"を押していた。 興味のない話に 笑顔の絵文字を使い 画面の向こうには見えない 愛想笑いを浮かべていた。 そうやって居場所ができたとき 胸の奥が少しだけ 温かくなるような勘違いをしていた。 痛みだけが育っていると気づかずに。 次の嘘は 「大丈夫」という言葉だった。 "安心していられる(任せられる)ほどに 危なげない(確かな)こと" を意味する言葉。 日常の苦しみから逃げる場所を探して やっとたどり着いた場所で たくさんの"大丈夫"の文字を打つために 指が動いていた。 本当の自分を隠して繋がった場所で 使い続ける言葉。 本当は無理だって思ってるのに。 大丈夫なんかじゃないのに。 心が擦り切れて声が震える。 それでも嘘をつき続ける。 慣れない優しい言葉を探し 心にない涙を流す。 だけど 誰よりも嘘つきで 誰よりも嘘が下手な こんなぼくでも 皆を幸せにできる嘘を探して 「嘘なんだけどね」 と正直に笑いたい。 ぼくの嘘を見抜きながら 気づかないふりをする 嘘つきな優しい仲間達に 囲まれる場所で。 ﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌

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#その他#嘘つき#嘘つきライター#繋がりに感謝を込めて

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