題名『月盃の美酒(つきさかづきのびしゅ)』 なんちゃって時代劇人外添え台本です。 楽しんで頂けたら幸いです。 ※アレンジ・アドリブ大歓迎です。 《舞台》 一応“戦国時代”です。なんちゃって戦国時代です。 モデルにした戦国武将は居りません。ついでに??のモデルも居りません。 この台本は、全てTSUYURIのご都合主義でお送りして居ります。 《登場人物紹介》 ??:人間好きのスピリチュアルな存在。本人曰く、「妖霊でも神でも、好きに分類して呼ぶが良い」らしい。 気まぐれに人の里に下りて来ては、気に入った人間の手助けをしたり、気に入らない人間を奈落の底へ落としたりしている。 多分、神の座を蹴った、山か川か樹か岩か獣の精。性別不詳(両性具有か、好んだ相手に合わせて性別を変えられるのかもしれない)。 武将:台詞は“”で囲われた部分だけ。【二人称②】は、この人が??を呼ぶ時の二人称。 この度、??の力を少し借りて、一国の主になった。その後、国は戦一つ無く、非常に善く治まった。 ??を一目見た時から心惹かれ、深く慕っている。性別不明。 以下、本文。  ̄ ̄ <ト書き:廊下を歩いて来る> 姿が見えぬと思うたら、斯様(かよう)な場所に居(お)ったのか…… <ト書き:隣に座る> どうじゃ?満足したか? 欲した場所に座(ざ)し、眺めた月は美しかったか? 望んだ名声を得て、飲んだ酒(さけ/ささ)は美味かったか? <ト書き:笑う> 答えずとも良(よ)い、分かって居(お)る そのつまらなそうな顔を見れば、一目瞭然じゃわい ……じゃがな、つまらんと思うて居(お)る暇(いとま/ひま)など、これから先、一切無いと思うぞ 【二人称】は、昨日(さくじつ)まで追う立場じゃったが、今や追われる立場 皆が、昨日(さくじつ)までの【二人称】の様に、この地位を狙ろうて居(お)る訳じゃ 早い者では、既に牙や爪を研いで居(お)るじゃろう 故(ゆえ)に、いつ何時(なんどき)であろうと、決して油断するでないぞ? 隙を見せれば、途端(とたん)に足を掬(すく)われるからの くれぐれも用心する事じゃ…… <ト書き:武将が隙を作って見せる> これ……、言うて居(お)る傍(そば/はた)から……、全く…… その様に無防備な姿を晒(さら)して居(お)ると、襲われてしまうぞ? ……“【二人称②】ならば構わぬ”ではない 御身(おんみ)の立場を弁(わきま)えられよ ……“戦勝祝いの酒(さけ/ささ)の代わり”じゃと? <ト書き:鼻で笑う> 抜かし居(お)るわ 【一人称】にとっては、そんな物より遙かに極上じゃというのに…… じゃがまあ、寄越(よこ)すと言うのならば、有り難く受け取るとするかのぉ 《終幕》 __ 本文は以上です。ご覧頂き、誠に有難う御座いました。皆様からのご投稿及びご感想を、心よりお待ち申し上げております。
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