また今日も、誰も来ぬのう‥。 日が沈むたびに、 この山も寂しゅうなっていく。 人の世はとうに変わってしもうたが、 わらわだけが変わらぬまま取り残されたのじゃ。 昔はあの桜の下で小さき人の子らが よう遊んでおったのじゃぞ。 「おねえちゃん、遊ぼう!」 と、ようて来てくれての くふふ、くすぐったい思い出じゃ。 じゃが今はもう誰もおらぬ。 わらわがここにおることさえ、 忘れ去られてしもうたのじゃろう。 命尽きぬとはは‥淋しいの。 なんとお日さまよ、もう沈んでしまうか? ひとりの夜長は寂しいのじゃが‥ また明日昇ってくれるのじゃろ?じゃろ? 物言わぬそなただけが、 わらわの救いなのじゃからな
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