―――――↓台本↓――――― …泣いておるのか。 よい。月は、涙を咎めぬ。 弱いと思うておるのじゃろう。揺らぐ己を、情けないと。 じゃがな――月は満ちては欠ける。 欠けた月を、誰が罪と呼ぶ? お主が崩れたとしても、それは失敗ではない。 ただ、満ちる前の静けさよ。 …もっとも。 救われたいと願いながら、救われるのを怖れておるな。 変わることは、今の己を手放すことでもあるからの。 安心せい。妾は、お主を壊さぬ。 変えるのではない。思い出させるだけじゃ。 お主が元より持っておった光を。 顔を上げよ。闇が深いのは、光を失ったからではない。 目を伏せておっただけじゃ。 月は責めぬ。ただ照らす。 歩くのは――お主自身よ。 それでも怖いというなら、今宵だけはここにおれ。 光に慣れるまで、妾が傍に在ろう。 ―――――↑台本↑――――― 妖狐の台詞を考える時、最初は人に害を為す存在として台本を作ろうとしたのですが、 一つ前のお題で悪役サイドの妖のお題を作成した事もあり、今回は"善"寄りの存在として組み立ててみました。 月と共に在り、包み込むような優しさを醸し出す妖狐の世界観を是非お楽しみください! 世界観を壊さない程度のアレンジ・アドリブOKです!
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