お題詳細

幻太郎@Phantom🖊幻太郎@Phantom🖊2025-10-13 10:23

朗読台本「街」

登場人物:ぼく(先輩) 形式:一人語り/朗読用台本 好きなアーティストさまの 曲名をタイトルとして 違うシチュエーションで 作成しました。 ------------------------------------------------------- 泣き出しそうな空の下で 君と並んで歩いていた。 ビルの隙間からこぼれる光が まるで息みたいに揺れている。 季節がひとつ変わるたびに この街の匂いも音も 少しずつ変わっていく。 それなのに 君の歩幅だけはずっと変わらない。 ぼくが遅れても 振り返って微笑んでくれる。 そんなことが どうしようもなく愛しい。 風が流れを変えた交差点で 人の波がゆっくりと止まっていく。 ぼくもつられるように足を緩めた。 そのとき 風が君の髪を揺らした。 その横顔がどうしようもなく綺麗で 胸の奥で名前を呼ぶ声が震えた。 手の甲がそっと触れる。 言葉はいらない。 この瞬間 確かにぼくたちは ここにいる。 空が泣く前に 君のぬくもりを覚えておきたい。 君とふたりで 同じ景色を見ている。 それだけで 世界が優しくなる気がした。 ---------------------------------------------------------------- ※参考:後輩くん目線 「街―another―」 https://coemee.com/topics/Y60wm0fLaOPVC_gXeqtYg ※参考:掛け合い台本 「街―同じ景色―」 https://coemee.com/topics/8WT7imrcFJMfAVXBm8Lfd ---------------------------------------------------------------

26
#朗読

回答一覧0

まだ回答がありません

最初の回答者になってみませんか?