城生 悠正城生 悠正2026-08-29 10:48

声劇台本『よすが~過~壱』

同じ高校に通い、常に一緒にいる4人の浩太郎、武平太、愛、絵美。 小学生の時に今回の舞台である神社で3人は絵美と出会う。 そんな4人と1匹?1人?が織り成すジュブナイルストーリー。 「起承鋪叙過結」の6部構成となっておりますので、勿論単品で演じていただいても大丈夫です!! ・登場人物(演じる際、性別は順守して下さい。) 浩太郎 男性 (こうたろう)18歳 4人の中心的な存在。が、少しお調子者。 「んだなー。」が口癖 絵美 女性 (えみ)17歳 小さい頃3人の輪の中に入れてもらった。4人の中で一番大人しい。 武平太 男性 (ぶへいた)18歳 少し俯瞰して物事を見るクセがあるが、浩太郎と愛にいつも振り回される。 愛 女性 (あい)18歳 浩太郎と武平太の幼なじみ。よく笑い快活。 天狐 男性 (てんこ)齢3000歳を超える最強の妖狐。自身では年寄りではないと思い、そう振舞っているが、口調などを聞くと… ※性別は順守して下さい。 以下台本です ----------------------------------------- 0:よすが~過~ : 浩太郎:おいっ、武平太ァ! 絵美:おじいちゃん!全力は使わないでって言ったでしょ! 天狐:そう*急《せ》くでない。*「武」《ぶ》を*継《つ》ぐ者はよく耐えおった。 天狐:そちらを思う気持ちが、肉体を繋ぎとめておったわ。 愛:ッ…。よかっ、た。 愛:…じゃあ? 天狐:あぁ、生きておる。 天狐:…ただ肉体はほぼ限界じゃろう。少しの間、目は覚まさ… 愛:(深呼吸)起ッきろぉ武平太ぁ!起きなきゃみぞおちだかんなぁあああああああああ!?!? 武平太:(飛び起きながら)やめろぉおおおおおおおおお!!! 天狐:なんとっ! 浩太郎:武平太! 絵美:ッ! 絵美:…へいたくん! 0:(武平太に勢いよく抱きつく絵美。) 武平太:(い)ってー!! 武平太:絵美、無理無理!ホントに体ちぎれちゃう! 絵美:あっ、ごめんへいたくん! 絵美:…でも、嬉しくて。へへ。 武平太:絵美…。ありがと。いてて…。 浩太郎:おま、ほんとに大丈夫なのかよ身体? 武平太:なん…とか? 愛:何?歯切れ悪いなぁ…。 愛:ちゃんと私たちの事、分かる? 武平太:そりゃあ、ね。 武平太:でも愛に優しくされると調子狂うな…。 愛:なッ!それ、どういう!? 絵美:フフッ、それだけ言い返せたら本当に大丈夫そうだね。 武平太:うん、ありがと。 天狐:ふむ。肉体の消費は激しいものの、意識ははっきりしておるな。 武平太:ええ。天狐さんに肉体を*預《あず》けた瞬間に、色々流れ込んできました。 天狐:ほぅ?*我《われ》の思念の部分とも一時的とはいえ同化した、と? 天狐:やはりそちは筋が*良《よ》いのぅ。 武平太:筋がいいかは分かりませんが…。 武平太:その時に、この町の歴史、俺と*妖狐《ようこ》との関係。 武平太:そして、絵美が毎日ここにお参りに来てる理由も全部見えました。 天狐:見えた、と。 天狐:ふむ。*霊力《れいりょく》の*素地《そじ》の高さ*故《ゆえ》、か。 武平太:…と、あと、絵美の俺への想いも。 武平太:見えたと言うか…。知ってしまったといいますか…。 絵美:えッ。(照れる) 愛:よかったね、絵ー美っ。 絵美:よくないよ…だってへいたくんは。 武平太:うーん、そうだったんだけど、さ。 武平太:天狐さんに身体を貸した時、同化?のせいか分からないけど、いつも以上に物事がクリアに見えて自身のことも*俯瞰《ふかん》して見えたんだよ。 武平太:そこにあった愛への感情に*触《ふ》れてみたら、それは尊敬と*敬愛《けいあい》の念。…だったんだよね。 愛:へ?どゆこと? 武平太:確かに*好意《こうい》を*抱《いだ》いていたって事には間違いはないんだけど…愛情ではなかったみたい。 武平太:そして本当に守っていかなくちゃいけないのが何か、誰かってことも*明確《めいかく》になった。 愛:え、何それ? 愛:あたし勝手に*惚《ほ》れられて…そんで勝手にフラれてる今?もしかして? 浩太郎:まぁ、それも愛っぽくてよくね? 愛:コータ、殴るよ? 浩太郎:え、俺?そこは武平太だろ? 愛:いやいや…。 愛:コータ?おめぇも*散々《さんざん》言ってくれたよなぁ? 浩太郎:あぁ、それはすまん。 浩太郎:…でもな。言い方は*悪《わり》ぃけど、さ。実際に俺が思ってることなんだわ。 武平太:そうだな、そこん所も決着付けないとだよな。 絵美:ちょ、ちょっと三人とも…。 絵美:冷静に、だよ? 天狐:うーむ…。 天狐:そちらのよすがは、ちぃと*絡《から》まりすぎておるのう。 絵美:え、おじいちゃん? 天狐:じゃが*幸《さいわ》いな事に、*解《ほつ》れたり*千切《ちぎ》れたりはしておらんようだ。 愛:どういうこと? 天狐:まぁ、語るよりも見るに越したことはなかろう。 天狐:浩太郎、ここへ。 浩太郎:えっ?おっ、おう。 0:(浩太郎の頭に手をかざしながら) 天狐:浩太郎、そちは他人からの情の受け取り方が実に不器用じゃのう。 天狐:自分の心を守るために*虚勢《きょせい》を張っておるが、その*実《じつ》は相手を思ってこそのものじゃな? 浩太郎:なっ! 浩太郎:…そんなんじゃ、ねえよ。 天狐:なぁに、心配はいらぬ。ここにおる3人は、誰もそちのことを取って*喰《く》ったりはせぬ。 天狐:まずは、ここにおる3人の「情」を受け止めてみぃ。さすれば、*自《おの》ずと答えは出るはずじゃ。 0:(SE光に包まれる。) 絵美:え、おじいちゃんそれ…。 浩太郎:えっ、んだよこれ? 浩太郎:…なんか心のモヤモヤが、晴れていくような。 愛:大丈夫コータ? 浩太郎:あっ、ああ。 浩太郎:…愛、武平太、絵美。ほんっとゴメン。 浩太郎:俺、やべぇくらい*酷《ひど》いこと言っちゃってた…よな? 武平太:ああ。取り返しのつかないくらいにはな。 愛:そそ。人の想い踏みにじって、それでも飽き足らずにゴミ箱にぽーいしてたよね? 浩太郎:いくら*謝《あやま》っても*謝《あやま》り切れないし、一度*吐《は》いた言葉は取り消せねえし、それに、それにだぜ… 愛:コータ?すとーっぷ! 武平太:うん、*二言《ふたこと》でいいんじゃない? 浩太郎:おめぇら…。んだな。 浩太郎:ごめん!それからありがとう! 絵美:こーたくん…。 ----------------------------------------- 『よすが~過~弐』 (https://coemee.com/topics/-AEQXbxogm8o3zoJXuN_6) へ

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