お題詳細

TSUYURITSUYURI2025-09-27 12:14

徒花の戀文

題名『徒花の戀文(あだばなのこいぶみ)』 少しでもお気に召して頂けたならば、重畳に存じます。 ※アレンジ・アドリブ大歓迎です。 以下、本文。 ――  心臓が、耳元で鳴っているかのように煩い。  心臓の拍動が手に伝わって、キーを打つ指先が震える。  脳の神経も、ジリジリと音を立てて焼けている。  その所為(せい)で起きたバグか、顔が熱い。  視界が滲(にじ)む。  伝えてはならない、【二人称】への思いが、溢(あふ)れる。   「好きです」    聲(こえ)に出した瞬間、思いと共に、涙が零(こぼ)れた。  どこへも行けない、思いと涙は、服に染み込み、【一人称】の肌を濡らした。    肌に伝わった温かさが、冷たく感じられるようになってきた頃、宛先人不明で〔返ってきた/戻ってきた〕手紙のようだなと、一人、ぼんやり思った。 ―― 本文は以上です。ご覧頂き、誠に有難う御座いました。皆様からのご投稿及びご感想を、心よりお待ち申し上げております。

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#シチュエーションボイス#セリフ#恋愛#男女兼用

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