きっかけは、本当に偶然だった。 あの日、同じ電車に乗って、同じタイミングで降りて、 しかも「喫茶店、気になってたんだ」って、キミが言った。 じゃあ、行く?って聞いた(一人称)に、 「……うん」って、少し照れたように返してくれたキミの顔。 今でも覚えてる。 喫茶店って、静かで落ち着くけど…… その日ばかりは、ちょっと心臓がうるさかった。 キミは、メニューを眺めて「迷うなぁ」って笑って、 (一人称)は、コーヒーを頼んで、待つふりしてキミを見てた。 窓際の席から差し込む光に、キミのまつげがふわっと揺れてて。 何でもない会話のひとつひとつが、どうしようもなく、愛おしかった。 ふたりで飲むコーヒーって、こんなに味が違うんだ。 ただの偶然が、こんなにも嬉しくなるなんて、知らなかったよ。 キミがふと、笑いながら言った。 「また、来ようね」 その一言が、ずっと耳に残ってる。 ――ねぇ、キミは、覚えてる?
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