お題詳細

TSUYURITSUYURI2025-10-11 11:57

声の羅針盤

題名『声の羅針盤』 以前、某サイトに載せていた作品です。 少しでもお気に召して頂けたら幸いに存じます。 ※アレンジ・アドリブ大歓迎です。 以下、本文。 .。*゚+.・.。*゚+:.。*゚+.・.。*゚+:  【二人称】の声で〔彩られた/爪弾(つまび)かれた〕言の葉は、なにゆえ、こうも心地よいのだろうか。  それはきっと、【一人称】が【二人称】に恋をしているからだ。  意識がまどろみの中にあろうと、何か作業に集中していようと、【一人称】の耳は、【二人称】の声を聞き逃しはない。  何かの音や、誰かの声が聞こえていようとも、【一人称】の耳は、【二人称】の声を聞き間違えはしない。  叶うならば、ずっと側で、【二人称】の声を聞き続けたい。  そして、【二人称】の声に包まれて、生涯を終えたい。  【一人称】の耳が聞こえなくなるまで、ずっと、ずっと、【一人称】の名前を囁いていて欲しい。  【二人称】の声を耳に焼き付けて旅立ちたい。  【二人称】の声に送られたい。  生まれ変わったら、声を頼りに、【二人称】を探すから。  その頃、世界がどうなっていても。  そこが、どこであっても。  【一人称】は、必ず、【二人称】を見つけ出す。 .。*゚+.・.。*゚+:.。*゚+.・.。*゚+: 本文は以上です。ご覧頂き、誠に有難う御座いました。皆様からのご投稿及びご感想を、心よりお待ち申し上げております。 最期の時を迎えても、聴覚は、まだ機能しているらしいですよ。

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#朗読#男女兼用

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