題名『声の羅針盤』 以前、某サイトに載せていた作品です。 少しでもお気に召して頂けたら幸いに存じます。 ※アレンジ・アドリブ大歓迎です。 以下、本文。 .。*゚+.・.。*゚+:.。*゚+.・.。*゚+: 【二人称】の声で〔彩られた/爪弾(つまび)かれた〕言の葉は、なにゆえ、こうも心地よいのだろうか。 それはきっと、【一人称】が【二人称】に恋をしているからだ。 意識がまどろみの中にあろうと、何か作業に集中していようと、【一人称】の耳は、【二人称】の声を聞き逃しはない。 何かの音や、誰かの声が聞こえていようとも、【一人称】の耳は、【二人称】の声を聞き間違えはしない。 叶うならば、ずっと側で、【二人称】の声を聞き続けたい。 そして、【二人称】の声に包まれて、生涯を終えたい。 【一人称】の耳が聞こえなくなるまで、ずっと、ずっと、【一人称】の名前を囁いていて欲しい。 【二人称】の声を耳に焼き付けて旅立ちたい。 【二人称】の声に送られたい。 生まれ変わったら、声を頼りに、【二人称】を探すから。 その頃、世界がどうなっていても。 そこが、どこであっても。 【一人称】は、必ず、【二人称】を見つけ出す。 .。*゚+.・.。*゚+:.。*゚+.・.。*゚+: 本文は以上です。ご覧頂き、誠に有難う御座いました。皆様からのご投稿及びご感想を、心よりお待ち申し上げております。 最期の時を迎えても、聴覚は、まだ機能しているらしいですよ。
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