……お嬢様、申し訳ございません。 ですが、もうお気づきでしょう? この局面で、貴族の名がいかに無力かということを。 私は忠実なる従者――でした。 ええ、過去形です。 ですがご安心を。あなたの紅茶には毒など入っておりません。 私はスマートに裏切る主義でしてね。 …さて、お嬢様。 “我々”勝者の陣営は、すでに整っております。 はっきりと申し上げるならば、もう手遅れなのです。 ですから、…さあ、どうかその誇り高き視線のままで。 私は――勝者の味方。 その信念に、一片の迷いもございませんので。 (終) ━━━━━━━━━━━━━━━ お試し投稿です。不手際ありましたら申し訳ありません! 色んな解釈・演技ができるお気に入りの一作です
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