朗読台本「エピローグ」

登場人物：ぼく（先輩） 形式：一人語り／朗読用台本 「孤独」「希望」用意しました。 -------------------------------------- 「エピローグ:孤独」 ぼくはいつだって、 君の背中を追いかけていた。 茜色の空が沈む頃、 ひとり歩く道は最果てのように静かで、 伸ばした手は届かないまま、 風に溶けていく。 胸の奥に残る痛みを抱えながらも、 君の笑顔を思い出すだけで、 ぼくは少しだけ前向きでいられる。 切なさに沈む夜の中で、 それでも、ぼくはまた足を踏み出す。 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 「エピローグ:希望」 ぼくはいつだって、 君の背中を追いかけていた。 薄明かりに染まる道を歩くと、 最果てのような不安も、 朝の光に溶けていく。 伸ばした手は届かなくても、 胸に残る温もりがある。 君の笑顔が心に灯りをくれて、 ぼくはまた前向きに歩き出せる。 -------------------------------------