蜂乃巣ゆん蜂乃巣ゆん2026-05-19 16:20

小説家と、君と。

過去の栄光はなんであんなに眩いんだろう。 小さな栄光も、大きな成功も 時間が過ぎれば当人以外は風化していく。 僕はその栄光ーーー というより、成功のせいで身動きがとれないんだけど… 現実逃避に僕は小説を読むことが多くなっていた ○「何読まれてるんですか?」 ●「え?!…あ、れ、恋愛ものを」 ○「あ、すみません、驚かせてしまいましたか?ちょっと気になってしまって」 ●「大丈夫です、本お好きなんですか?」 ○「1人だけ好きな作家さんがいて、その人のは全部よんでます」 ●「へぇ、なんて作家なんですか?」 ○「最近は書かれてないようなので、知らないかもなんですが…」 ●「名前はなんて言うんです?」 ○「夢月 類(ゆめづき るい)っていう作家さんなんです」 夢月類、彼女の口から僕のペンネームが出てくるとは思わなかった。 プレッシャーに押しつぶされ、体を壊し、 ようやく書き上げた頃には誰も見向きもしなくなった、哀れな作家。 そんなやつの作品を まだ、読んでくれていた人がいると思わなかった。 まして、もう誰の記憶にも残っていないと思っていた物語が、 誰かの人生を変えていたなんて。 ○「月が綺麗ですねに出てくる女の子に憧れて働き始めちゃうぐらい素敵なお話を書かれる方なんです」 ●「…そんなに、魅力的だったんですねその女の子」 ○「えぇ、だって好きな人の為に知らない世界に飛び込んで、主張もせずにただ見守ってるなんて、なかなかできないですよ」

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#声劇#朗読劇#ゆんの台本#声劇

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