掛け合い企画　『よすが～承～』

募集要項は↓↓↓ https://coemee.com/topics/wCcS9YeCJ1GHwSys89EQq 必ずお読みになってから声の投稿をお願い致します。 ①（空き） 　浩太郎（こうたろう）♂：以下「浩」 ②（空き） 　絵美（えみ）♀：以下「絵」 ③（空き） 　武平太（ぶへいた）♂：以下「武」 ④（空き） 　愛（あい）♀：以下「愛」 以下台本です。 -------------------- (音楽室に向かう浩太郎と武平太) 浩：ハァ、４時間目が移動教室ってーのは俺の怒りを買うのには十分だぜ？ 武：何だよ急に？コータ、そんなに音楽嫌いじゃなかっただろ？ 浩：いや、音楽は好きよ？たださー、移動教室の後に昼休みだと購買ダッシュに負けんだろ？ 　　昼休み短くなったら校庭行ける時間も減んじゃん？ 武：(呆れながら) コータさ、飯と身体動かすこと以外って何か考えないわけ？ 浩：ん一…(しばし考える)ねーわ。 武：はぁ、そうだと思ったよ。コータ？俺らも一応年頃だよな。 　　こう、女の子とデートしたいとか思ったりしないのか？ 浩：女の子…と？愛とか絵美とってことだよなそれ？ 武：んまぁ、愛と絵美が全てではないけどな？ 浩：ってかさ、狛さんの神社でいつも４人でデートしてんじゃん？ 武：コータ、いつものあれデートだと思ってたの？ 浩：いや、さすがにデートではないけど…あれのすげーやつだろ？ 武：(深いため息) つくづくキミはおめでたいよコータ。 　　おめでたいついでに聞くけどさ、お前、愛のこと…どう思う？ 浩：え、愛？愛は…武平太のしつけ役だろ？ 　　お前らいっつも喧嘩してっけど、おめ、いつも諭されてんじゃん？ 武：諭されるっていうか、あれはー…挙による支配だよ。 浩：まーあれじゃね？喧嘩するほど仲がいいって言うじゃん？ 武：外から見てたらあれは仲良く見えるのか… 　　(納得するように)そうかそうか。 浩：んま、でも俺は新しく開店するメシ屋のが気になって仕方ねーけどな！ 武：それもコータらしいと言えばらしいけど。 　　(ボソッと)ふう、まだまだ色恋沙汰に興味はないから安心かな？ 浩：ん？武平太なんか言ったか？ 武：いーやいやいや！あー、あれだよあれ！ 　　今度うちの町にもついにあのチェーン店の「チョリパ」が来るみたいだぞ？ 浩：武平太ぁ。俺を誰だと思って？そこは抜かりないわ！ 武：そりゃそうだ。 　　でも、コータならあそこの激盛り挑戦メニュー踏破できそうだよな！ 浩：んだなー。おめーらと神社でかげふみ鬼とかして腹すかしていったら余裕っしょ？ 武：おま、この年になってまだかげふみ鬼する気なのか？ 浩：影踏まれて泣くなよ？ 武：(笑いながら) だーれが泣くかよ！ (場面転換。移動教室から帰る途中の愛と絵美) 愛：ね一次の授業なんだっけ？ 絵：歴史だよ。 愛：うっそ！現国 (げんこく)だと思ってたー。うへー… 絵：フフッ、愛ってほんとに歴史ダメだよね。 愛：そーなんだよねー。なーんで昔の偉い人とか起こったこと覚えなきゃならんのー？ってなるんだよー。 　　…逆になんで絵美はそんなに歴史できるの？ 絵：んー、そうだなー。 　　その地の成り立ちとか出来事を知って、その当時にそこにいた人たちがどんな想いで存在し、何を信じていたのかなーって。 　　それを想像するだけでも楽しくないかな？ 愛：うーん。言いたいことは分かる、よ？ 　　ただ、どうしても他人事～って感じがぬけないんだよね… 絵：そう…だね。 愛：それはそうと、もうすぐ鎮魂祭(ちんこんさい)だよねウチらの神社で！ 絵：「ウチらの」なんだ。 　　でも、あの鎮魂祭の本来の意味を知ってる人っているのかな？ 愛：んー、意味？…あのおとぎ話のこと？ 　　遠い昔に異形の悪(あ)しき者からご先祖さま達が命がけでこの町を守ったとかいうあれ？ 　　その魂を鎮めるためにあの神社が建てられたんじゃなかった？ 絵：…ご先祖さま、か。 愛：どしたの絵美？ 絵：あ、ううん、何でもないの。 　　(ボソッと)…そう、だよね。 愛：絵美、ほんとに大丈夫？ 　　(無理に切り替えて)あっ、あー！あたしと絵美の間に隠し事はなしだかんね？ 絵：え？あ、うん。ありがとう愛。 　　あ！そうだ！隠し事で思い出したけど、愛。 　　こーたくんとは何か進展あったの？ 愛：えっ！なんでいきなりコータの話？ 絵：好きなんでしょ、こーたくんのこと？ 愛：って言うか何で知ってるの絵美？ 絵：クスクス、見てたら分かるよー。 　　それに隠し事はなしって、愛が今言ってくれたんだよ？ 愛：そうかー、バレてたかー。 　　そうなの！でもコータが相手だとすっごい苦労するんだよー。 　　私がいうのもなんだけど、あいつほんっとバカじゃない？ 　　二言目には「メシがー」でしょ？ 絵：うんうん、そうだね。 愛：あいつの視線をこっちに向けるのも一筋縄ではいかんのよねー。 絵：そうだよね。こーたくんそういうことに無関心そうだもんね。 愛：(悪い笑い) フッフッフッ。ちょっと絵美に不意を突かれたけど… 　　絵美ぃ～？そういうあんたは武平太に恋してるっしょ？ 絵：えっ！へいたくん？ 　　違うよ、好きとかそういうのでは、無い…けど。優しいなって。 愛：そうかそうかー、これは今後の展開が楽しみなヤツですな。キシシ（ゲスイ笑い） 絵：もー、愛！あんまり茶化すとこーたくんに言いつけるからね？ 愛：ちょ、絵美？それは反則だって！ (向こうから歩いてくる浩太郎と武平太) 愛：おー、武平太ぁ！ 　　(焦りながら)…と、浩太郎！？ 浩：お！愛、絵美、うーっす。 　　なんだー？俺がいたらダメなんかー？ 愛：いっ、いや…そりゃあ武平太がいたらアンタもいる、よね？ 絵：そうだね、二人同じクラスだもんね。 浩：んだなー。俺と武平太はちょっとやそっとじゃ切れねぇかんな？ 武：んまあ、否定はしないでおくよ。 　　って言うか、愛。顔赤いぞ。体調悪いのか？ 愛：ッ！あっ、アンタに関係ないでしょ！ (SE:愛、武平太殴る) 武：いった！ちょ、愛！なんで殴る？ 愛：あー、あれよあれ！そっ、そこにいる武平太が悪い！ 武：んだよそれ？理由になってないんだよいつも… 　　口より手が先に出るそれ、ほんっとなんとかしてくれないかな？ 愛：…なんか文句あんの？ 武：いや、無い…けど。 愛：けど、何？ 武：いえ、ありません。口答えしてすみませんでした。 愛：(したり顔で)よーし、よろしい！ 絵：ほんと微笑ましいよねこのやりとり。 浩：んだなー。 武：…その都度殴られる俺の身にもなってみろよお前ら？ 愛：絵美にはそんなことしないよー？拳を開いてその手をそっと頭に置くからねー。 絵：フフッ、愛、ありがとう。 浩：んじゃ、お前ら今日も今日とて神社集合だからなー！ 絵：あ、こーたくん。またショートフィルム撮りたいな。 浩：お、いいね！でもまたダべっちゃうやつじゃね？ 絵：だとしたらー…こーたくんが走り回ってるところとかも収めとく？ 　　ね、愛？ 愛：えっ？あー、ね。いいんじゃない別に… 浩：…やっぱお前ら、なんか変じゃね？ 愛：…バカ。 武：…だな。 絵：…そう、だね。