城生 悠正城生 悠正2025-11-30 12:33

声劇用台本『だわい』男×2、女×2

赤柳赤丸(あかやなぎあかまる):♂ 青井青嶺(あおいあおね):♀ 真黒黒介(まぐろくろすけ):♂ 緑野緑(みどりのみどり):♀ 以下台本です ーーーーーー 赤丸:今日こそは緑に… 青嶺:今日こそはみどたまに… 黒介:今日こそは緑野さんに… (場面転換、海辺) 赤丸:時刻は午前二時。望遠鏡はかついでないし、星を見に来たわけでもないけど、    ここにあるのは波の音と星が降ってきそうな夜空だけ。だよね、緑? 緑:あ…うん。 青嶺:ほうき星の如く儚いみどたまに惹かれていつもここに来るの。    そこが私の心をくすぐるの。ね、みどたま? 緑:うんっ。(目キラキラしながら) 黒介:オーイエーアハーン。そうでしょ緑野さん? 緑:あ…はーん? 赤丸:緑の大きな手を握れなかったとしても緑への愛の強さは全く変わることはないからね。 緑:え…うん。 青嶺:静寂を切り裂くのはいつもみどたまの叫びだった。    今日みたく、苦しくも切なそうに叫ぶみどたまが愛おしくて仕方ないの。 緑:がぁっ。(嬉しそうに) 黒介:緑野さんが太陽なら、僕はサンフランシスコでその光を浴びている月。シスコムーンさ! 緑:…ふーん。グスン(涙ぐむ) 赤丸:え…っておい、ちょっと!緑泣いてるじゃん!誰だよ緑泣かした奴? 青嶺:大丈夫みどたま?訳分らんこと言ってる黒介、まっぐろくろすけのせいよ! 黒介:待てマテ!僕は「ま・ぐ・ろ」だ!人をスタジオGのキャラみたいに言うな!    本名だぞ!それで言ったら赤丸の方が赤ペン先生みたいな名前してるだろ? 赤丸:はぁ?俺も本名だっての!目ン玉ほじくんぞ!? 青嶺:両手でパーンして潰してあげようか? 黒介:だーかーらー!まっぐろくろすけから離れろ! 赤丸:あ、はーい。 青嶺:っした一。 (皆黒介の周りから離れる) 黒介:ちがうちがう、そうじゃない!物理的な話じゃなくて話題の方ね?Gから離れて? 青嶺:G?え…ゴキブ… 黒介:青井さん。それ、辛らつじゃない? 青嶺:ハッ!まぐろのGって… 緑:え…不潔。 青嶺:だよねー。某国民的クレヨンアニメの父親の靴下よりも嫌悪感が沸くわ… 黒介:クソ!好き勝手、言いたいこと言いやがって!    …好感度が地に落ちたついでに先に言うもんね!付き合ってよ緑野さん! 赤丸:あ、きったね!ガワだけじゃなくて中身まできたねーとは!    いやいや、そうじゃない!緑、一目見た時から決めてました!俺と付き合ってくれ! 緑:あの一。さっきから盛り上がってるみたいだけど…私、ウミガメよ? 赤丸:なっ、ウミガメ?ぜんっぜん気付かなかった…え、じゃあ、泣いてたのって… 緑:…産卵中なの。いわゆるー、生理現象? 黒介:緑野さん、僕がいながら他の男をはべらしていたなんてっ! 緑:男と言うか…オス。というか…生殖本能? 赤丸:そりゃないぜ緑。 緑:(舌打ち)、呼び捨て無理なんだけど。 黒介:ぼっ、僕の愛の言霊(ことだま)たちは露(つゆ)ほども緑野さんに届いていなかったの? 緑:暗喻(あんゆ)表現は嫌いなの。 赤丸:ミドリガメだろうとウミガメだろうと、緑のそのくりくりとしたつぶらなおめめが大好きなんだ!俺と付き合ってくれ! 緑:え…イヤ。 赤丸:くっそーフラれたー!夕日のばっきゃろぉおおおおい!! (赤丸走って去る) 黒介:いや、夕日ってなんだよ?午前二時って自分で言ってただろ冒頭に。…じゃなくて!    緑野さん!僕を、僕を、竜宮城へ連れてってぇえええ!! 緑:無理。 黒介:うわーん、分かってたけどやっぱり辛いもんは辛いんだぁああ!! (黒介走って去る) (青嶺、緑の前足をそっと握りささやく) 青嶺:みどたま。邪魔ものが消えて、やっと二人っきりになれたね。    あ、涙を拭いてあげなきゃだね。 緑:…うん。ありがと、あおねちゃん。待ってたよ。 青嶺:みどたまっ。    (噛みしめてから)みどたま、私を竜宮城へ連れて行ってくれる? 緑:…もちろんだよ、あおねちゃん。さあ、背中に乗って。 青嶺:でも海の中じゃ呼吸が… 緑:背中のそのボタンを押してみて。 (背中のボタンを押すと酸素マスクが現れる) 青嶺:え、便利。 緑:浦島さんもこのシステムだったってご先祖様が。 青嶺:聞きたくなかった裏話…だね。でも童話なんてどれもこうでもしないと辻褄が… 緑:ねー。…じゃあ、いくよ、あおねちゃん。 青嶺:うん、みどたま。一緒に海の中で溶け合ってターコイズブルーになろうね。 緑:なろうね! (緑、青嶺海の中へ。) (叫びながら戻る赤丸、黒介) 赤丸:ぐれてやらぁあ。っはぁっ(息切れ) 黒介:つらひぃい。ずびずび(泣きながら息切れ) 赤丸:あっれ、二人は? 黒介:まさかっ!愛の逃避行をしたんじゃ… 赤丸:黒介…お互い、つれぇよな。ってかお前顔。涙拭いてやらんとな。 黒介:赤丸…君って優しいんだね? 赤丸:やめらぁい、別に誰に対してもってわけじゃねぇし…な。 黒介:赤丸ぅ。…抱きしめても、いいかい? 赤丸:黒介。…来いよっ! 黒介:赤丸ぅ! (抱き合う) 赤丸:あったけぇなぁ黒介ぇ。このまま二人混ざり合ってデッドプールになろうな! (黒介サッと離れる。) 黒介:いや、やめとく。 赤丸:んでだよ!? 黒介:だってデッドプール、赤の比率の方が多いじゃん? 赤丸:たは一、ちぃせぇなぁ。じゃあ何が…何だったらいいんだよ? 黒介:くまモンとか? 赤丸:ハァ?くまモンに赤の要素…ちょっと待て、調べるから。    (調べてる感じ)って、おめ、赤いのほっぺただけじゃねーかよっ! 黒介:それがいいんじゃないか!この物語の主役は僕なんだ! 赤丸:暗喩表現しかできねーやつが何をぬかしやがる! 黒介:僕だって好きで暗喻言ってないわ!    僕はただ「黒介」って書いてあるところを読んで 赤丸:おっと、メタ発言はこの場では控えてもらわんとな。    主様の指先一つで物語の結末なんてどれだけでも変えられるんだからさ? 黒介:それこそメタ発言だろん?…ろん?…メタ発言が、過ぎた、のかろん?    (苦しむ)グはぁっ… (どこからともなく流れてくるビート) 黒介:立場はわきまえロンウィズリー!直喩表現のおまえずりぃ!    お天道さまからバチ当たってもしらねーからな、カラナクシ! 赤丸:うるせーわいY、XYZ!ポケモンにもあんだろXYZA!    幾多のアルファベット中心に輝き増すそれすなわち「愛」。    我らが唄うはYへの愛。そう from YtoY、Yへの愛。    XのnextがYなんだわい!否、おめーのかーちゃんYなんだわい! 黒介:おいおい、なーんかおかしいぞ?わいらの語彙力どこ行った?    どこいったー?次行ったー。どこかに行ってしまったのツイッター?    ツイッタのnextはXだわい!XのnextがYなんだわい!    そう、我らが唄うはYへの愛! 赤丸:(息切)んだよこれ… 黒介:(息切れ)メタ過ぎた天罰…だわい。 (場面転換、竜宮城) 緑:何だか地上が騒がしいね。 青嶺:そうだね。でもウエルカムドリンク美味しいから気にならないね。みどたまもいるし。 緑:あおねちゃん…好き。 青嶺:私もだーいすきだよ、みどたまっ!

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#声劇#コメディ#恋愛

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