登場人物:ぼく(先輩) 形式:一人語り/朗読用台本 好きなアーティストさまの 曲名をタイトルとして 違うシチュエーションで 作成しました。 ---------------------------------------------------------------- 千の夜をこえても まだ足りないと思った。 あの瞬間のぬくもりを 言葉にするには。 触れた指先が まだ覚えている。 あの日 息をひそめて見上げた星空。 手のひらの距離で 世界が変わることを知った。 ずっと逃げてきた。 「真実」という言葉。 でも彼のまっすぐな瞳が それを許してくれなかった。 だから ようやくわかったんだ。 伝えなきゃならない。 この胸の奥に灯ったものを。 それは約束なんかじゃなくて 祈りでもなくて。 ただ 彼と生きていくという選択。 夜はまだ長い。 けれど もう迷わない。 千の夜をこえても ぼくは同じ朝を選ぶだろう。 ------------------------------------------------------------
最初の回答者になってみませんか?