これは成人なのに厨二をまだ拗らせているクリぼっちの物語!! アレンジ一人称の変更可能!! 主人公だけでもおけです ___________________________________ 今年のクリスマス、世界は静かすぎた。 静かすぎるということはつまり―― 嵐の前兆だ。 「ふはははははっ!!」 「うるさい」 母に即・封印されたが、そんなことで止まる俺ではない。 今日は聖夜。 そして俺は――クリぼっちの魔導士。 俺は床に正座し、ノートを広げる。 そこには昨夜描いた魔法陣。 シャーペンで描いたから、ちょっと薄い。 でも問題ない。気持ちが大事だ。 みかんの皮を円形に並べる。 キャンドル? ない。 代わりにスマホのライトを置く。 「今こそ…召喚の時…!」 「床汚さないでね」 母が洗濯物をたたみながら言う。 くっ…この家には結界が張られている…! 俺は小声で詠唱を始める。 「闇より来たれ… 孤独を司る者よ… 我にクリスマスを…!」 その瞬間―― LINEの通知音。 ピロン。 集中が切れた。 見てしまった。 友達のインスタ。 彼女とツリー。 彼女とイルミ。 彼女と意味わからん雪だるま。 「ぐああああああ!!」 魔法陣の上に倒れ込む俺。 みかん、ぐしゃ。 「やっぱりこの世界線ダメだ……!」 父がチキンをかじりながら言った。 「何やってんの?」 「世界救おうとしてる」 「へえ」 へえ、で済まされた。 世界、軽い。 俺は仰向けのまま天井を見る。 魔法は失敗。 召喚も失敗。 彼女も未実装。 でもチキンはうまい。 ケーキもある。 こたつは最強。 「……まあいいか」 俺は小さく笑った。 「来年こそは、 もっと強い魔法陣を描こう」 「シャーペンじゃなくて、 ちゃんとペンで。」
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