別で公開している仮想魔術講義という一人語りシリーズの講師のミニ講義風、嫌なクリスマスプレゼントの渡し方を提供いたします。 — いい子にしていたかな? いい子のところにはサンタクロースがプレゼントを届けにくるそうだ。 ところで、いい子というのはどんな子のことだろう。誰がいい子と決めるのだろう。 世間では、素直で優しいといえば、大体いい子に分類される。さらに勤勉であれば尚のこと良い。 スポーツができる。勉強が得意。人付き合いが得意。そういう、気質と離れた部分ではいい子とは言わない。 素直さや優しさ、勤勉さは、そういった得意分野を伸ばすことには役立つが、将来的に直接役に立つものには繋がらない。 また、素直は、大人の言うことを聞く素直さであって、子供自身の心に素直なわけではないからね。大人に面倒、迷惑をかけない子供がいい子であると言ってもいい。 生まれついてからそれほど経っていない、まだ成長途中で早熟していると大人が感じる子供、それが、いい子だ。 とはいえ、これは大人の理想であって、程度の差はあれ子供に望み過ぎるべきものではない。親の気質を遺伝なり環境なりで受け継ぐものだからね。 意識的でも無意識でも、大人に好かれようとさせられている場合は、大人にとっても子どもにとっても不幸だからね。 さて、サンタクロースはいい子にプレゼントを届けにくるそうだ。プレゼントを届ける、届けるだ。配達をしてくれるのがサンタクロース。では、送り主は、誰だろうね。 うん、いい子だ。 メリークリスマス。 いい子にはプレゼントだよ。
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