お題詳細

幻太郎@Phantom🖊幻太郎@Phantom🖊2025-10-13 10:27

朗読台本「街―another―」

登場人物:おれ(後輩くん) 形式:一人語り/朗読用台本 好きなアーティストさまの 曲名をタイトルとして 違うシチュエーションで 作成しました。 ----------------------------------------------------------------- 泣き出しそうな空の下で 先輩と並んで歩いていた。 街の音が少し遠くに聞こえて ふたりだけが別の時間を 生きているみたいだった。 手が触れそうで 触れない距離。 でもそれでいいと思えた。 先輩が隣にいる。 それだけで胸の奥が 静かに満たされていく。 おれが歩くたびに かすかに響く足音を 先輩が追いかけてくる気配がする。 振り返ると照れたように笑う顔。 その笑みは この街のどんな灯りよりも あたたかかった。 風が流れを変えた交差点で 人の波がゆっくりと止まっていく。 おれも歩みを緩め隣を見た。 先輩の横顔は 泣き出しそうな空よりもやさしくて 思わず息をするのを忘れた。 言葉はいらない。 この静かなざわめきの中で 確かにおれたちは ここにいる。 空が泣く前に 先輩のぬくもりを覚えておきたい。 先輩とふたりで 同じ景色を見ている。 それだけで 世界が優しくなる気がした。 ----------------------------------------------------------------- ※参考:先輩目線 「街」 https://coemee.com/topics/kkD2bHWf8icJNsVTVGqVU ※参考:掛け合い台本 「街―同じ景色―」 https://coemee.com/topics/8WT7imrcFJMfAVXBm8Lfd ----------------------------------------------------------------

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#朗読#後輩くん

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