「暑いなぁ……。」 「ん?」 「……うん、今日は結構暑いね。」 「でも、不思議と嫌じゃないかな。」 「君と一緒だからかも。」 「……え?」 「喉?」 「そう言われたら、ちょっと渇いたかも。」 「でも君は?」 「さっきから俺より歩き回ってたじゃん。」 「ちゃんと水分取らないとダメだぞ?」 「あ。」 「あそこにサイダーあるじゃん。」 「ほんとだ、瓶のサイダー。」 「行こう。」 「今日は俺が買う。」 「……はい、どうぞ。」 「冷えてるから気をつけて。」 「……ふふ。」 「そんな嬉しそうな顔するんだ。」 「その笑顔見れただけで、買った価値あったな。」 「俺もひと口。」 「……っ、冷た。」 「やっぱ祭りで飲むサイダーって特別だな。」 「……ん?」 「一緒だから美味しい?」 「それ、反則。」 「そんなこと言われたら、照れるだろ。」 「……でも。」 「俺も同じこと思ってた。」 「……ほら。」 「人、増えてきた。」 「今日は最後まで、この手離さないから。」 「花火が終わるまで。」 「いや……花火が終わっても。」 「もう少しだけ、このままでいよう?」
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