「魔王のハロウィン」

⋆┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈⋆ 今宵、人間界では ハロウィンというものが 開催されるそうだ。 何やら、人間どもが我々のような 仮装をして派手に盛り上がるらしい。 実にくだらぬ...。 と、言いたいところではあるが。 人間界の催事ですら全て把握してこそ、 真の魔王と呼べるのではないだろうか。 しかし、仮装などせずとも 既に完成された我がフォルム...。 であるならばっ！ 我は逆に、人間どもの仮装をして ヤツらの世界に降りたってやろうではないかっ！ ふふっ...。 ヤツらの驚く顔が目に浮かぶぞっ！ ふははははっ！ ...おっと！ その前に、 ハロウィンについて もう少しくらいは調べておいてやるか。 (少しの間) なになに...？ 「小さい子供...」が 「お菓子を...」、ふむふむ...。 最後に「イタズラしちゃうぞ！」だな！ よ〜し、完璧だ！ それでは行って参るっ...！ (少しの間) うむ、壮観なり！ 本当に我々のような 仮装をした人間どもで 溢れかえっておるぞ！ おっ、あそこに手頃な 小娘がいるではないか！ では、さっそく... 「お嬢ちゃ〜ん！ お菓子をあげるから イタズラしちゃうぞ〜っ！」 (防犯ブザーを押される) なっ、なんだっ！？その激しい機械音はっ！？ (巡回中の警察がやってくる) むっ！？何奴...！？ 取り囲まれているっ...だと！？ (取り押さえられる) ぬぅっ！？ 貴様らっ...！ 我に向かって無礼だぞっ！ (連行される) ...って！ おい、こらっ！ 話を聞かぬかっ！は〜な〜せ〜っ...！！ ⋆┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈⋆ ※男女不問。 アドリブやアレンジ、 性別転換等、ご自由にどうぞ！