小さな頃はただただ楽しくて 何をするのも特別だった キャラクターと写真を撮ったり アトラクションに乗ったり そこで行う全てのことが キラキラと輝いていたのを覚えてる 久々に訪れた僕には そこはもう現実の続きでしかなくて アトラクションに並ぶのは疲れるし お土産は高い。 煌びやかな世界は どこにもなかった そんな時、 子供が楽しそうに駆けていく 僕の横を通り過ぎたその瞳は 輝きで溢れているようだった その子供を追いかける親を見て 不意に思い出した 幼い頃、 隣で笑っていた母のことを。 片親として育ててくれた母は、 きっとあの頃から知っていたのだろう この世界が、 決して安くないことも 綺麗事だけでは 生きていけないことも それでも母は、 そんな現実を一度も僕に見せなかった 疲れた顔を隠して 笑ってくれていた あの日の煌びやかな世界は きっと、 母が僕に魅せてくれた夢だった
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