フラフラだった僕の足は、 日に日に、少しだけしっかりしてきた。 あれから、ご飯も食べてるし。 なんやかんや、眠れる日も増えた。 夜更け。 静かな部屋に、 今日もスマホの光だけが浮かぶ。 見慣れた動画を、また開く。 『あー撮れてるかな?これ』 少しぶれた画面。 変わらない声。 『どぅーどぅん! 今日は何の日でしょーか?』 もう答えも知ってる。 何回見たかも、分からない。 なのに。 疲れた日ほど、 少しだけ君の声が沁みた。 「今日は、特に何も無かったかな」 そう語りかけて、眠りにつく。 返事なんて、来るはずないのに。 朝。 仕事に向かうと、 同僚が不思議そうな顔をした。 「なんか最近、いい事あったんすか?」 「……いや、別に」 そう答えてから、少し考える。 あぁ、そっか。 僕、知らないうちに。 だいぶ、ちゃんと生きれるようになったみたいだよ。 だから。 久しぶりに、 君にお礼を言いに行こうかな。 花でも、持って。
最初の回答者になってみませんか?