お題詳細

朗読台本「同じ空の下で」

﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌ 「水金地火木土天海」 教室でみんなが声を揃えるたび ひとつ名前が抜け落ちた音がする。 冥王星。 小さくて遠くて いつのまにか“惑星じゃない” と言われた存在。 でもぼくは思う。 太陽のまわりをまわっているなら たとえ列の外にいても ちゃんと同じ空を見ている。 誰かのルールで外側に置かれたとしても 心の光が消えるわけじゃない。 ぼくも みんなの輪に入りきれない時がある。 声を出しても届かないことがある。 けれど ぼくの軌道は ぼくが描いている。 冥王星が夜の果てで静かに輝くように ぼくもここにいる。 仲間はずれじゃない。 ただ少しだけ遠回りして 同じ太陽を見ているだけなんだ。 ﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌ 「水金地火木土天海」は 太陽系を構成する8つの惑星 (水星・金星・地球・火星・木星・土星・ 天王星・海王星)の頭文字を並べた 惑星の覚え方。 2006年に国際天文学連合が 「惑星」の定義を見直し それまで惑星とされていた冥王星が 準惑星に変更されたため 現在は「水金地火木土天海」が 正しい惑星の数と順番になっている。 ﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌

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#朗読#嘘つきライター#繋がりに感謝を込めて

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