夜空に浮かぶ月を見ていると、 その白い光の中に、 何かの姿が浮かんでくる。 ある国では、カニ。 ある場所では、 本を読むおばあさん。 女性の横顔に見える人もいれば、 ライオンやワニに見える人もいる。 不思議なのは、 月が姿を変えたわけではないこと。 同じ月が、 見る場所によって、 違う物語を広げている。 遠い南の国へ行けば、 月は上下さえ逆さまになる。 僕が見ている月も、 きっと僕だけの月。 そこに浮かぶ模様は、 月が描いたものではなく、 僕の心が見つけたものだ。 今夜も月は、 何も語らずに輝いている。 その光の中で、 僕はまだ知らない物語を、 そっと探している。 🐦🐦🐦🐦🐦🐦🐦🐦🐦🐦🐦🐦🐦🐦🐦
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