﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌ ぼくは 本当のことを声にするのが 少しだけ苦手だ。 だから文字を並べる。 けれど その文字たちも きれいな言葉で 飾りつけただけの嘘。 誰にも気づかれないつもりで 本当を隠し 誰かに届くように嘘を書く。 それでも 画面の向こうの君たちは ぼくをいつも助けてくれる。 優しい言葉で包んでくれる。 それが少し痛い。 ぼくは"本当のぼく"を 隠しているのに。 嘘を並べて書いた言葉を 飲み込めないまま 今日もまた 次の嘘を上塗りする。 書く仕事を 生業(なりわい)にするつもりはない。 隠しごとを 趣味にするつもりもない。 いつか嘘じゃない言葉を 本当の言葉を ぼくの声で 君たちに届けられるように。 そんな気持ちを育てながら "本当のぼく"の心が 仲間の集う空間に慣れるまで ぼくは もうしばらく 下手くそな嘘を使って かくしごとをする。 ﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌ ※こっそりリスペクト※ アニメ「かくしごと」 ﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌
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