❉打ち上げ花火とラムネ

ラムネの瓶に閉じ込められた夏は、 ビー玉を落とす音で目を覚ます。 あの音は、 もう戻れない時間の扉を 叩いているみたいだった。 夜空に咲く打ち上げ花火は、 一番綺麗な瞬間に、 終わることを知っている。 だから美しい。 僕もきっと、永遠になれないから、 誰かの記憶に残りたいと願う。 シュワっと弾けた炭酸は、 言えなかった言葉に少し似ていて、 喉を通るたび、胸の奥で 静かに泡になった。 花火が消えた空は暗いのに、 どうして心は少しだけ明るいんだろう。 光になって、音になって、 夏の匂いになって、 きっと誰かの中で、 何度でも打ち上がる。 だから僕は今日も、 ラムネの最後の1滴まで 夏を飲み干して、 また来年、同じ夜空を見上げる。 ❉❉❉❉❉❉❉❉❉❉❉❉❉❉❉❉❉❉❉❉❉❉❉ 詩音の詩(うた)

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#朗読#花火#詩音の詩(うた)

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