日向日向2026-06-06 15:17

世界は舞台だ~一幕目・シェーレグリーンの悪魔~

世界とは舞台である その劇場は主演の一生を演じる場所 一人の主演が舞台に上がり、一つの演目を演じて舞台から去っていく 毎夜違う演目を繰り返し、違う主演が舞台に上がる 観覧席に座る観客が舞台に上がり主演となって演じることも 今宵、舞台に上がる主演の一生をどうぞご観覧ください 【】←の中は読んでも読まなくてもどちらでもOK アレンジOK 以下本文 ‪✂︎‬------------------キリトリ線-----------------‪✂︎ 【プロローグ】 ようこそ、ホールへ。 チケットはすでにお持ちでしょう? どうぞ、お好きな場所へお進みください。 この舞台では誰もが主演であり、誰もが観客です。 皆、自分の舞台を演じ、他者が演じるのを見ることができる。 さぁ、まずは一幕目。 どうぞ。席からお立ちにならず、ご観覧ください。 【シェーレグリーンの悪魔】 私の舞台はこの小さな部屋。 シェーレグリーンの小さな私室。 大きな姿見、大きな衣装棚、そこに収まる数着の服。 小さなテーブルセットに、大きな寝台。 それだけでこの部屋はいっぱいだった。 気詰まりで、憂鬱な部屋。 私は毎日掃除をする。 箒を手に取り床を履き、固く絞った布で家具を拭く。 シェーレグリーンの小さな部屋は、少しの汚れも許さない。 磨いて磨いて、磨き抜く。 汚れを残さず消し去るように。 ある日、シェーレグリーンの小さな部屋に、消えない汚れが現れた。 少しの汚れも許さない部屋は、私に磨けと命じてきた。 けれど、擦っても擦っても汚れは落ちない。 磨いても、磨いても…汚れは広がっていくばかり。 許されない。 この部屋は美しく清潔に保たなければならない。 あらゆる手を尽くした。汚れを隠すように覆いもした。 なのに隠せない。目を逸せない。そこに、シェーレグリーンを穢す醜い汚れがあると、絶えず存在を放つのだ。 ああ、なんて醜悪。なんて俗悪なことか。 汚れを磨き続ける私に、壁に描かれた模様が囁きかける。 「醜く、汚いものも捨てることはない。それは大切なきみの一部だ。いつかきっと、受け入れられる。愛せるようになるだろう」 無遠慮な壁の模様は囁き続ける。 汚れを受け入れろと。醜悪を飲み込めと。悪魔を、受け止めろと。 ああ、この部屋は。なんと気詰まりで憂鬱で、毒を吐くのだろう。 私の舞台は小さな部屋。 割れた姿見。空っぽの衣装棚。ボロボロなテーブルセット。くたびれた寝台。 シェーレグリーンの、清潔で美しく保たれた部屋。 汚れなんて一つもない、完成された部屋。 気詰まりで、心地の良い、素晴らしい部屋。 さぁ、今日も掃除をしよう。 汚れは拭い、醜悪は磨いて、俗悪ははたき落とそう。 シェーレグリーンのこの部屋に、悪魔なんてにつかわしくないから。 【エピローグ】 今宵の演目はいかがでしたか? 己の醜悪さ、俗悪さを受け入れられず、悪魔となった主演の舞台。 主演はどうなったか? それは…観客であるあなたが一番よくわかっていることでしょう。 幕引きと共にお辞儀して、次の演目へと向かいましょう。 この劇場に終わりはない。 この世界に上がるもの全てが、主演となるのだから。 さて、次の主演はどなたかな? ‪✂︎‬------------------キリトリ線-----------------‪✂︎ サムネイル…ゲームマテリアルズさま

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#声劇#世界は舞台だ#初心者歓迎#求む熟練者#男女不問

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