「お疲れ。まだ居たんだ?」 (扉を開ける音) 「お疲れ。」 「あれ……まだ居たんだ?」 「もうみんな帰ったよ?」 「え? 資料がまだ出来てない?」 「そっか……大変だね。」 (少し近づく) 「今日一日ずっと動きっぱなしだったのに。」 「頑張るねぇ、本当に。」 「……でもさ。」 「頑張るのは偉いけど、無理するのは違うからね?」 「コーヒー、もう何杯飲んだの?」 「えっ、四杯?」 「飲みすぎ。」 (小さく笑う) 「ほら、これ。」 「さっきコンビニ行ったときに買ってきたサンドイッチ。」 「どうせご飯も食べてないんでしょ?」 「当たり。」 「顔に書いてあるもん。」 「仕事してる時の君って、周りが見えなくなるから。」 「そういうところ、ちょっと心配なんだよね。」 (少し間を空ける) 「……でも。」 「そうやって最後まで責任持ってやろうとするところは。」 「私は、結構好き。」 「だからこそ、ちゃんと休んでほしい。」 「資料なんて、体壊してまで作るものじゃないから。」 「……ほら。」 「あと少しなんでしょ?」 「私も残る。」 「え?」 「一人より二人の方が、終わるの早いでしょ?」 「私は隣で資料見るくらいしかできないけど。」 「眠くなったら話し相手にもなるし。」 「終わったら、一緒に帰ろ?」 「夜風、気持ちいいと思うから。」 (優しく笑って) 「だからあと少し。」 「頑張れ。」 「……でも。」 「頑張りすぎは、禁止ね。」
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