あの頃の言葉は、 不思議なくらい釣り合っていた。 だから僕らは、 同じ空を見上げられた。 名前を呼ぶたび、 互いの輪郭は優しく溶け合って、 足りない半分を預け合えていた。 だけどいつしか··· 気づけば「僕」は「俺」になっていた。 「君」という柔らかな居場所は消えて、 口から零れたのは「お前」。 譲れなくなった心は、 呼び名まで尖らせてしまう。 君が変わったんじゃない。 僕だけが、道を間違えたのかもしれない。
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