﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌ サンタさんへ。 ぼくは ずっとあなたを信じていました。 ぼくの望んだプレゼントを 届けてくれるのも サンタさんの優しさだと 思っていました。 でもある日 知ってしまったんです。 妹がサンタさんにお願いした プレゼントを 母が準備していたこと。 皆の家には来てくれている サンタさんは ぼくの家には来てくれていないこと。 胸がぎゅっとして でもぼくは笑いました。 「前から知ってたよ」 平気なふりをして 嘘をつきました。 嘘をつくと気持ちが落ち着くことを そのとき初めて覚えました。 煙突がない家には サンタさんは来れなくて 母が代わりにお手伝いを していたんだと 自分に言い聞かせました。 そしてぼくは 大人になりました。 嘘はほんの少し下手だけれど。 それでも ぼくは信じています。 クリスマスに夢を配るあなたを。 子供たちの幸せを願う心を持つあなたを。 それがサンタクロース。 あなただと。 だから今夜も手紙を書きます。 今年もたくさんの子供たちに プレゼントを配るサンタさん。 皆に夢を届けてくれて ありがとう。 毎年プレゼントに添えてくれた カタカナのお返事の手紙は 今でもぼくの大切な思い出です。 ﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌
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