登場人物:ぼく(先輩) 形式:一人語り/朗読用台本 好きな声優アーティストさまの 曲名をタイトルとして 違うシチュエーションで 作成しました。 ------------------------------------------------------------- ぼくは窓辺に腰かけて 硝子越しの影を追っていた。 水滴に滲んだ向こう側に 彼の姿が揺れている。 彼はただ ぼくの置いた小さなサボテンを見つめていた。 無口で不器用で それでも真っ直ぐに。 その緑の棘に守られるようにして 彼は笑った。 雨の匂いと一緒に あのときの記憶が胸にあふれてくる。 触れられない硝子があるからこそ 手を伸ばしたくなる衝動に ぼくは囚われる。 もしこの雨が止んだら ぼくは彼の肩に触れてしまうだろう。 それがどんな答えを呼ぶのかも知らないまま。 ---------------------------------------------------------------- ※参考:後輩目線 「レミニセンス―another―」 https://coemee.com/topics/v4Mt6BOsiemASU8ZpyBM7 ----------------------------------------------------------------
最初の回答者になってみませんか?