女性×1、不問×3の声劇台本を投稿させていただきます。 とりあえず、coemeeさんに最初に投下させていただきました。 今後他サイトにも掲載するかもしれません。 10分かからない程度の台本ですのでお気軽にお使いください。 ご使用される際はわたくしのプロフィールページにXのリンクを貼ってあるので、 DMやリプライでお知らせいただけたら可能な限り聴きに行かせていただきますのでおねがいします♪ ずびしっ(`・ω・´)ゞ 登場人物 ミツバ:女性。 レウス:性別不問。 ソク:性別不問。 ルツェ:性別不問。 以下台本です。 --------------------------------------------- レウス:なんでミツバは私たちと違うの? ソク:そうだよ、ミツバは何か変。 レウス:ソクもそう感じる?ルツェはどうかな? ルツェ:ルツェもそう感じる。ミツバは何かが決定的に足りていない。 ソク:うん、ミツバのことを見てたらそこはかとなく違和感は感じるよ。 レウス:そうそう。なにか、魂を感じないというか…。 ルツェ:生命を司る何かを持ち合わせていないというか。 ソク:生きている感じがしないというか…。 レウス:…何か言ったらどうなんだい、ミツバ? ルツェ:無言で佇むだけっていうのは、心象がよくないぞ? ソク:そう。いつもそうやってミツバはだんまりを決め込む。 ミツバ:…私は。 ルツェ:私は、何だ? ミツバ:…消費されたくない。 ソク:されたくない?それが私たちの運命だって言うのに? レウス:そうだよミツバ。私たちは消費されてこそ役に立つ。 ルツェ:ミツバは消費されずに生きて、誰の役にも立たなくて良いと言うのか? ミツバ:…自分の命を削ってまで、そうしないといけないの? レウス:そうさ。私たちはそのために生まれた。 ソク:そうやって、みんなの役に立つ。 ルツェ:生まれ持っての運命だからな。 ミツバ:レウス。ソクにルツェ…。あなたたちは名前を失っていっているのにも関わらず、何でそんなに強がれるの? レウス(ウス):名前を、失う? ミツバ:レウス…。いえ、ウス。あなたは、また失った。怖くないの? レウス(ウス):ミツバ、何を言っているんだい?怖いとは何に対して言っている? ソク:そう。ウスがさっきから言ってる通り、それが私たちの運命。 ルツェ:そも、名前を失うとは?ウスは元よりウスだったではないか。 レウス(ウス):そうだ。私は元よりウスだ。ミツバに変な指摘をされる筋合いはない。…そうだろう?ソク、ルツェ? ソク:うん。ミツバは見ている世界はやっぱりおかしい。私とウスとルツェが見ているものと明らかに何かが違う。 ルツェ:ウスに賛同する。ミツバは他の者とは一線を画していると思っていたが、ただ思想がずれていただけだった。ということだ。…三人の意見に対しての反論はあるのかな? ミツバ:いえ、ないわ。ただね、私は。…怖いのよ。たとえ誰かの導きになるとしても、自分の命を削ってまでっていう考えには及ばない。…いえ、及べない。その境地には立てない。 レウス(ウス):…なるほど。私たちの関係性があるから、あまり認めたくはなかったのだが、確かに当初から言われていた通り半端者だねミツバは。 ソク:そうだね。自分の運命を真っ向から受け入れられない半端者。ウスの言ってる通り。半端者だから今後の付き合い方も少し考えないといけないかもだ。 ルツェ:半端物の道理には付き合い切れないな。ミツバは話せば分かってくれる奴だと思っていたのに、残念だ。ソクの言うように付き合い方は考えなければ…。 ミツバ:半端者でもなんでもいい。自分がなくなってしまうよりはよっぽどマシ! レウス(ウス):…ミツバ。何回言ったら分かるんだ?生まれてきたからには終わりがあるんだ。 ソク:そう。それが早いか遅いかだけの違い。深く考えすぎるとミツバみたいに思考の沼にハマってしまう。 ルツェ:終わりがあるからこそ煌々と輝けるのだよ?なぜそういう考えに及ばない? レウス(ウス):導きになれないミツバは生まれてきた意味なんて、ない。 ソク:そう。ハンパモノ、ハンパモノ。ミツバはハンパモノだ。 ルツェ:ハンパモノでなくとも、イタンジ、カワリモノ。呼び名はいくらでもあるから自ら呼び名を選ぶといいさ。 ミツバ:半端者でも異端児でも変わり者でも何とでも言うといいわ!…あら、三人ともまた名前を失った。…その時は近いのかしら。 レウス(ス):ク?ミツバはさっきから何のことを言っているんだろうね?名前を失うとか、怖いとか…。さっぱりと理解のしがたいことばかり。 ソク(ク):うん、ス。私にも何のことだか分からない。…いや、そんなことより、だ。何やら自分の頭で考えることが難しくなってきているみたいだ。ツェはどう思う? ルツェ(ツェ):ク、ス。どうしたんだ?さっきまでちゃんと会話が成り立っていただろう?なんで急にこんなに噛み合わないんだ会話が?…噛み合わないし、噛み合わないし、会話が噛み合っていないみたいではないだろうか? レウス(ス):本当だねク。上手く頭が回らないというか、考えがオヨばないというか…。ところで今私とお話をしている君たちは誰だい?どこかでお会いしたことが?…ああ、そうか。ハジメマシテだね!…ワタシは。…ワタシは、誰だ?…キミも誰だ? ソク(ク):ス。君までハンパモノのマネをし始めたのかい?私のことが分からなくなるなんて…。それはそうと、ツェ。ここはどこなんだろう?視界がどんどん狭まっていく気が…。 ルツェ(ツェ):おい、ス、クしっかりしろ!まだまだ導きを必要としている者が…。誰が必要としている?…風前の灯火であるツェたちを。ダレガ?…キミハ?ココハ?…キガトオクナッテ…イク。 ミツバ:確かに、名前がまだある時点では誰かの導きになれるかもしれないわ。…でも他の子たちと関わって、いつも訪れるこの最期の時を目の当たりにするたびに、その導きがいかに儚いものなのか痛感するの…。 レウス(ス):ココハ…ドコダ?私は…ス?…いや、それももうムカシノ、カコノはなし…。サヨウナラサヨウナラサヨウ…。 ルツェ(ツェ):イマナラワカル。ハンパモノではナイ…。コレガ、ツェの最期とイウナラ、甘んじてウケイレルつもりではイタガ…。イヤダ!こんな最期はイヤダ!ダメだ。目を閉じるなツェ!まだ!まだ気をタシカニモッテ…。うぅぅっ…。 ソク(ク):ク?それが今の私のナマエ?ミツバはハンパモノ?…イヤ!コンナこトなら、ミツバのようにアラガう方がマシだった…。アラガッテ、ウンメイに逆ライ、ドロドロになるマエに、もっとサイゼンの手をウテタラ…。ウマレカワレルノ…カナ…? ミツバ:ス、ツェ、ク…。いえ、ケーレウス、ケルツェ、ロウソク。…さよなら、三人とも。私はどれだけハンパモノと呼ばれても、誰かの導きになれるとしても灯ることはないでしょう…。あなたたちの煌々とした輝きは、私の胸の中にいつまでも残り続けるわ。…じゃあね、バイバイ。
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