目潰し目潰し2026-04-27 11:10

声劇台本「誰かに遺す為」#4

モノ←亜人の少年、エルと共に旅をしている エル←人の少女、モノと共に旅をしている レオ←たった1人で〝道標〟の管理をしている青年 セリフの言い回し改変などご自由に楽しんで頂けたら幸いです ーーーーーー モノ「今日もだいぶ歩いたね……」 エル「そうですね、かなり……クタクタです」 レオ「なかなか疲れただろう? けどまあ……さっき磨き終えたのが……最後の石の、その1つ前の石となる……つまり明日には終着点……最後の石と、それがある俺の村へと辿り着く 2人には感謝をしている、いつもなら後数日は掛かる作業だったが、お陰でこんなにも早く進んだ」 モノ「せっかく巡り会えた縁ですから……手助けならお安い御用です、それに……連日食事まで頂いて、逆に助かってます」 エル「そうですね……ここまで広い草原で、どうやって食料調達をしようかと思っていたので」 レオ「はは、逆にお役に立てたのなら……それは良かった…… ……楽しかったよ……久しぶりに、他の誰かと一緒に居れて」 エル「……村へと辿り着けば、レオさんのお仲間……皆さんとお会いできるのですか?」 モノ『エルからの質問に、レオさんは一瞬、静かに息を呑むと 小さく俯き、微笑みを浮かべているが、どこか悲しそうに囁く』 レオ「……そう……だな ……仲間達なら……何時も〝側〟に居る」 エル「……レオさん?」 レオ「……ははっ、悪い悪い……なんでもない…… 変な事を言ってしまった……ぉっと(レオは持っていた白湯の入った木製のカップを地面へ落としてしまう)」 モノ「大丈夫ですか?」 レオ「っはは……大丈夫だ、石を磨くとは言え……何日もずっとやってると…… 少し……手が疲れてるのか震えてしまって……」 モノ『レオさんは震えた手をもう片手で擦りながら言う ……そのもう片手も、小さく震えていた……いや……痙攣(けいれん)しているようだった……』 エル「っ……少し失礼します」 レオ「っ…… ……驚いた……回復術が使えるのか……?」 エル「ええ……これ以上の事は出来ませんが……少々……魔導学を嗜んでいたので」 モノ「僕も怪我をした時はいつもエルに治してもらっています」 レオ「なるほど……ありがとう、でも、もう大丈夫だ」 エル「よろしいのですか……? 他に痛む場所は……」 レオ「心配はいらない、君達に会う数日前から作業を続けてたから少し疲れが溜まってるのと…… 夜はどうしても冷えるだろ?それで……寒さでちょっと麻痺してるだけさ……大丈夫だ」 モノ『そうレオさんは、両手を羽織っていたコートのポケットに入れながら言う ……明らかに……何かを〝隠す〟様に』 レオ「……さて……さっきも言ったが…… いよいよ明日には村へと辿り着ける……今日はもう休もう、二人とも……また明日」 エル「おやすみなさいませ……」 モノ「……エル、レオさんの手……さっき触ったよね……? ……どうだった?」 エル「……痙攣しているのは分かりました ……それと……異様に、〝冷たかった〟です……」 モノ「……それって」 エル「……レオさんは私達に何かを隠している……この石のことも……何故〝一人〟なのかも……でもそれ以外にも何かを隠している……」 モノ『あくる日の朝だった 朝靄(あさもや)が辺りを包む中、僕達は歩いていた』 レオ「……さあ、もう少ししたら、村が見えてくる」 モノ「いよいよ……ですか」 レオ「ああ……」 エル「……レオさん……具合は……平気ですか? 昨日の事で……」 レオ「大丈夫だ、一晩休んだら……なんとか ……それより2人はどうだ?、手伝って貰ったが……疲れは出ていないか? ……何か〝体調〟の変化は無いか?」 モノ「?……僕達は……大丈夫ですよ……」 レオ「そうか……それなら良かった…… ……本当に良かった」 エル「……レオさん…… ……本当は……まだ……良くなってないですね?」 レオ「何を言っているんだ?俺は平気だと……」 エル「……今朝からずっと両手をポケットに入れていますね……?昨日と……同じよう」 レオ「……なかなか鋭いんだな」 モノ「……どうして、さっき 僕達の〝体調〟を気にしたんですか?」 レオ「……確かめたかった」 エル「確かめる……?」 レオ「……俺と居て……〝平気〟だったかどうか……を」 モノ「……一体何を」 モノ『そう、投げかけた瞬間 レオさんは、その場に突如倒れてしまった』 続く

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#声劇

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