黒須木ヤト黒須木ヤト2026-06-08 07:32

【朗読】雨は何も知らない

《作者より》 Xで行われたタグ企画『雨音に恋をする』 参加作品です。 《ルール》 思い思いの解釈で、自由にお楽しみください。 一人称や言い回しの変更もOKです。 《お知らせ》 黒須木ヤトのXでは他にも多数の無料作品を公開・発信しています。 宜しければお気軽にフォローのほど宜しくお願いします。 ***《ここから台本》*** あなたと出会った思い出の公園。思い出のベンチ。 そこであなたから別れを告げられたのは、たしか一時間ほど前だ。 それなのに私は、まだここから動けないでいる。 どうして。なんで。もっと違う私だったら。 そんな言葉ばかりが、ただ胸の奥に積もっていった。 その時。 ぽつり、と肩に何かが触れて。 「大丈夫?」 そう言われた気がして顔を上げる。 そういえば今日は、雨予報だったっけ。 惨めすぎて泣けてくる。 次第に強まる雨足は、容赦なく私を包み込んだ。 強く、激しく、荒々しく。 その中で私は初めて、大声で泣いた。 あの日。 私の本音に寄り添ってくれたのは、誰でもない。 雨だった。 それでも、私はあなたが嫌いだ。 優しくされて、冷たくされて。 全部、忘れられなくなってしまったじゃないか。 ***《ここまで台本》***

85
#朗読#

回答一覧0

まだ回答がありません

最初の回答者になってみませんか?