蜂乃巣ゆん蜂乃巣ゆん2026-07-22 15:46

探偵の推理 side Criminal

「なるほど。」 「面白い話ですね。」 「毎晩、珈琲を淹れていた。」 「だから昨日も淹れているはずだ、と。」 「ですが、それだけで私が嘘をついていると?」 「随分と飛躍した推理ですね。」 「人間ですよ?」 「毎日同じことをしていたとしても。」 「たまたま、その日だけ気分が乗らないことだってあるでしょう。」 「疲れていたのかもしれない。」 「眠かったのかもしれない。」 「そんなことで、人を犯人扱いするんですか?」 「私は確かに見ました。」 「昨日の夜。」 「彼は家にいました。」 「生きていました。」 「それが事実です。」 「え?」 「夕方、新しい豆を?」 「そう、ですか。」 「それでも。」 「淹れなかった理由なんて、本人しか分からないでしょう。」 「それが証拠になりますか?」 「ミルも。」 「ケトルも。」 「マグカップも。」 「全部、そのまま……。」 「どうして。」 「そんなことまで調べたんです?」 「違う。」 「私は……。」 「そんなつもりじゃ……。」 「あなたの言う通りですよ。」 「私は昨日の彼を見ていない。」 「見たのは、一昨日までの彼です。」 「毎日同じように珈琲を淹れて。」 「笑って。」 「くだらない話をして。」 「そんな"いつもの彼"しか知らなかった。」 「だから。」 「昨日も、きっとそうだったんだろうと。」 「そう思ってしまった。」 「本当に。」 「あと一杯。」 「珈琲さえ淹れていてくれたら。」 「私は、最後まで騙し通せたんでしょうね。」 「負けです。」 「もう、隠す意味はありません。」

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#シチュエーションボイス#ゆんの台本

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